先週は暗号資産ファンドに12億ドルの流入、7月以来の最高額:コインシェアーズ
  • 暗号資産ファンドは先週、7月19日までの週以来最大の12億ドルの純流入を記録した。
  • これは3週連続の流入の増加となり、アメリカのさらなる利下げ期待がその要因だ。

暗号資産(仮想通貨)運用会社のコインシェアーズ(CoinShares)によると、暗号資産ファンドへの資金流入額は先週12億ドル(約1740億円、1ドル=145円換算)に達し、7月19日までの週以来の最高額となった。

この3週連続の資金流入は、アメリカのさらなる利下げへの期待が要因だとコインシェアーズは9月30日の週次報告書で述べた。アメリカを拠点とするファンドは、12億ドルの資金流入のうち11億7000万ドル(約1696億5000万円)を占めた。

アメリカのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、最大の現物ファンドであるブラックロック(BlackRock)のIBITに連動する現物決済オプションが証券取引委員会(SEC)の承認を受けたことで後押しされた。

「アメリカで上場された特定の投資商品に対するオプションの承認は、市場心理を押し上げる可能性が高いが、取引高はそれに見合った上昇は見られず、実際には週単位で3.1%とわずかに減少している」とコインシェアーズは記している。

ビットコインのファンドには10億ドル(約1450億円)以上の資金流入があった。また、報告書によると、イーサリアムのファンドは8700万ドル(約126億1500万円)増加して5週間続いた下落を止め、「8月初旬以来初の目に見える形での資金流入」となった。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Crypto Investment Products Saw $1.2B of Inflows Last Week, Most in 10 Weeks: CoinShares