XRPの未決済建玉が10億ドルに急増──リップルはステーブルコインRLUSDのテストを実施
  • XRPの未決済建玉が10億ドルを突破した。これは、リップル社が開発中のステーブルコインRLUSDに対する期待の高まりを反映している。RLUSDは現在、XRP台帳とイーサリアムブロックチェーンの両方でプライベートベータテストが行われている。
  • XRP先物のポジションは週末に10億ドルを超え、昨年3月と6月以来の水準に達した。

エックス・アール・ピー(XRP)の未決済建玉は、ここ数日で急増している。これは、XRPと関わりの深いリップル・ラボ(Ripple Labs)が開発中のステーブルコインRLUSDのテストに対する期待が高まっていることが要因だ。

最近の活動の中には大量のRLUSDの発行があり、テストフェーズが終了に近づいているか、開発のより活発な段階に移行している可能性を示唆している。これにより、X(旧Twitter)などでRLUSDに関する投機的な注目が生まれ、ユーザーは発行活動を注視している。

未決済建玉とは、未決済のデリバティブ契約の総数を指す。未決済建玉の増加と価格の上昇は、通常、新たな資金が市場に流入していることを示す。一方、価格が上昇しても未決済建玉が下落する場合、その上昇は新規買いではなく空売りの買い戻しによるものである可能性があり、より弱いトレンドを示す可能性がある。

9月30日月曜日、リップルはRLUSDが依然としてXRP台帳とイーサリアムブロックチェーンでプライベートベータ段階にあることを改めて表明した。Xへの投稿で、このステーブルコインの名前を使った詐欺について警告を発している。

リップルはRLUSDを自社の国境を越えた決済プロダクトに使用する計画だ。RLUSDは流動性を提供し、より高速で安価なトランザクション(取引)を促進し、さらには複数のブロックチェーンにわたって様々な分散型金融(DeFi)プロトコルと統合できる可能性がある。

XRP先物のポジションは週末に10億ドル(約1450億円、1ドル145円換算)を超え、昨年3月と6月以来の水準に達した。コイングラス(Coinglass)が追跡する未決済建玉のデータによると、暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)とバイビット(Bybit)が、ポジションの約半分を占めている。データによると、現物取引高は過去1週間で2倍以上に増加し、29日日曜日には25億ドル(約3625億円)に達した。

XRPの価格は過去7日間で7.4%上昇。横ばいのビットコインと、暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)の2.7%上昇のパフォーマンスを上回った。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Open Interest in XRP Zooms to $1B as Ripple Tests RLUSD Stablecoin