- 中東情勢の緊迫化が進む中、10月1日にビットコイン現物ETFから2億4260万ドルが流出した。
- BTCは一時6万300ドルまで下落し、先月のFRBの利下げ以降のほぼすべての利益を帳消しにした。
SoSoValueのデータによると、アメリカのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は10月1日に2億4260万ドル(約352億円、1ドル=145円換算)の流出を記録し、9月3日以来最悪の日となった。
この流出は8日間の流入の連続記録を途切れさせ、BTCは中東の緊張が急激に高まる中でイランがイスラエルに向けて約200発の弾道ミサイルを発射したことを受け、最大6%下落した。 今回の攻撃は、アメリカ、欧州連合(EU)、アラブ連盟を含む60以上の国と地域によってテロ組織に指定されているレバノンのヒズボラに対するイスラエルの攻撃に対する報復だった。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は報復を誓った。
ビットコインは一時6万300ドルまで下落し、先月のアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ以降のほぼすべての利益を帳消しにした。これは、ビットコインにとって過去最高値を記録してきた歴史的に「強気な10月」の不吉な幕開けを告げるものとなった。時価総額最大の暗号資産(仮想通貨)は、今月に入ってから2.6%下落していることが、CoinDeskのデータから明らかになっている。
イーサリアム現物ETFも10月1日に4850万ドル(約70億3250万円)の流出を記録し、9月23日以来最悪の日となった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin ETFs Bleed $242.6M, Biggest Outflow Since Sept. 3