リップル、ブラジルの取引所メルカド・ビットコインと提携──ビジネス向け決済ソリューションを提供
  • ブラジルの大手暗号資産取引所メルカド・ビットコインは、ブラジルで初めてリップル製品の顧客となり、リップルのプラットフォームを使用してブラジル・ポルトガル間の内部資金管理業務の改善を目指す。
  • リップルは2022年8月、トラベレックス銀行と提携し、ブラジルで暗号資産のオンデマンド流動性サービスを導入していた。

デジタル資産インフラプロバイダーのリップル(Ripple)は、ブラジルの大手暗号資産(仮想通貨)取引所メルカド・ビットコイン(Mercado Bitcoin)と提携し、企業向けの管理型エンドツーエンド決済ソリューションを提供する。

リップルの声明によると、メルカド・ビットコインはリップルのサービスを利用してブラジル・ポルトガル間の内部資金管理業務の改善を目指す。法人顧客と個人顧客に国際決済のサポートを提供し、ブラジルレアルでの取引を可能にすることが目的だ。メルカド・ビットコインは、ラテンアメリカで初めてリップルのビジネス向け決済ソリューションの顧客となる。

リップルのラテンアメリカ担当マネージングディレクターであるシルビオ・ペガード(Silvio Pegado)氏は声明で、「リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)は、暗号資産企業にとって重要なユニークな機能を提供し、これによって業務の合理化や流動性の最適化、そして最終的にはリアルタイムの決済を通じた利益率の向上が可能になる」と述べた。

メルカド・ビットコインの銀行部門責任者であるジョーダン・アブド(Jordan Abud)氏は、リップルとの提携で「メルカド・ビットコインがサービスの国際化に向けてさらに一歩前進することが可能になる」と述べた。

ブラジルはリップルにとって馴染みのある地域だ。同社は2019年に同国にオフィスを開設し、2022年8月にはトラベレックス銀行(Travelex Bank)と提携して暗号資産のオンデマンド流動性(ODL)サービスを導入した。

リップル・ラボ(Ripple Labs)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは9月、同社の米ドル連動型ステーブルコインであるリップルUSD(RLUSD)の発行が間近であるとし、「数か月ではなく数週間」が予想される発行時期だと述べた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Steve Johnson/Unsplash
|原文:Ripple Partners With Brazilian Exchange Mercado Bitcoin to Offer Business-Focused Payments Solution