米マイクロストラテジー(MicroStrategy)が始めたビットコイン(BTC)戦略に追随する日本企業として注目されるメタプラネット(Metaplanet)は10月7日、ビットコイン108.786枚の追加購入を発表した。購入総額は10億円で、1BTCあたりの平均購入価格は919万2359円とのこと。
この追加購入により、同社のビットコイン保有量は639.503BTCに増加し、累計購入総額は59億6500万円となった。1BTCあたりの通算平均購入価格は932万6856円である。
メタプラネットは2024年4月からビットコインの購入を開始し、財務資産としての位置付けを明確にしている。
同社はオプション戦略も展開する。10月3日には、行使価格6万2000ドル(約917万6000円:1ドル=148円換算)、満期日を2024年12月27日としたビットコインのプットオプション223枚の売却を発表した。シンガポールを拠点とするQCPキャピタル(QCP Capital)を相手にしたこの取引により、23.972BTC(約2億1455万円相当)のプレミアム収入を獲得した。
このオプション戦略では、2024年12月27日時点でビットコイン価格が6万2000ドルを下回った場合、メタプラネットは行使価格でビットコインを購入する義務を負う。したがって、満期日にビットコイン価格が下落した場合でも、メタプラネットのビットコイン保有量は223BTC増加する。
一方、満期日までに価格が6万2000ドルを上回れば、より高い価格でビットコインを売却できるため、オプションを行使する可能性は低くなる。その場合、オプションは失効し、メタプラネットは23.972BTCのプレミアムを利益として保持することになる。
|文:栃山直樹
|画像:メタプラネット社ウェブサイトから(キャプチャ)