- グレイスケールは「グレイスケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換を申請した。
- 同ファンドは、最大規模の暗号資産の時価総額加重パフォーマンスを測定する「コインデスク・ラージ・キャップ・セレクト・インデックス」を追跡する。
グレイスケール・インベストメント(Grayscale Investments)は、マルチトークンファンドである「グレイスケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(Grayscale Digital Large Cap Fund:GDLC)」のETF(上場投資信託)転換を申請した。今年初めにビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のファンドを転換した後、暗号資産(仮想通貨)ETFの提供を拡大することになる。
このファンドは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)、アバランチ(AVAX)を含む5大暗号資産の時価総額加重パフォーマンスを測定する「コインデスク・ラージ・キャップ・セレクト・インデックス(CoinDesk Large Cap Select Index)」を追跡する。
一旦承認されてETFに転換されると、現在店頭で取引されているこのファンドは、ニューヨーク証券取引所で取引されることになる。同取引所は15日、米証券取引委員会(SEC)に「19b-4」書類を提出した。
「本日、グレイスケールはグレイスケール・デジタル・ラージキャップ・ファンドを、多様なマルチ暗号資産の上場取引型金融商品(ETP)としてNYSE Arcaに上場申請した。当ファンドは現在、GDLCというティッカーで取引されており、市場をリードするデジタル資産のポートフォリオを通じて暗号資産への多様なエクスポージャーを提供することで、高まる需要に応え続けている。今回の申請は、暗号資産という資産クラスをすべての投資家にとってよりアクセスしやすいものにするという当社の揺るぎないコミットメントを反映したものだ」と同社の広報担当者はCoinDeskに語った。
このETFは、「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust:GBTC)」と「グレイスケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」、そして今年初めの2つのミニETFに続き、今年5番目のETFのローンチとなる。
ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによると、GBTCとETHEはともに1月と4月のローンチ以来資金が流出しており、投資家は2つのファンドから230億ドル(約3兆4300億円、1ドル149円換算)を超える資金を引き揚げた。
ETFが承認されたことで、リップル(Ripple)のXRP、ソラナ(Solana)のSOL、ライトコイン(Litecoin)のLTCを含むファンドを申請する発行者が現れ、より小さなトークンを追跡するファンドを立ち上げようとする新たな申請の波が始まった。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最初にこのニュースを報じた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Grayscale
|原文:Grayscale Looks to Turn Multi-Token Fund Into ETF