- ヴァルキリー・ファンズの元共同創業者スティーブン・マクラーグ氏が設立したカナリー・キャピタル・グループは、ライトコインの価格を追跡するETFの立ち上げを申請した。
- ライトコインETFを申請したのは同社が初めて。
- 現在のS-1フォーム提出は最初のステップだが、19b-4フォームの提出が続かない限り意味がない。
ヴァルキリー・ファンズ(Valkyrie Funds)の元共同創業者スティーブン・マクラーグ(Steven McClurg)氏が設立した新しいデジタル資産特化型の投資会社、カナリー・キャピタル・グループ(Canary Capital Group)は、暗号資産(仮想通貨)ETFの世界で追随者ではなくリーダーになることを望んでいるようだ。
同社は15日、カナリー・ライトコインETF(上場投資信託)を立ち上げるための書類を提出した。
ライトコイン(LTC)は、ビットコインブロックチェーンのコードをコピーしたオープンソースのプロジェクトであるライトコインブロックチェーンのネイティブトークン。今年、暗号資産業界出身ではない複数のETF発行企業が暗号資産ファンドを立ち上げたが、ライトコインに関連するファンドの申請は今回が初めて。
設立からわずか約1カ月のカナリーにとって、1週間前に米証券取引委員会(SEC)に対してエックス・アール・ピー(XRP)ファンドの書類を提出したのに続き、2つ目のETF立ち上げ計画となる。
どちらの申請でも、ファンドの運用手数料やティッカーシンボルをまだ開示していない。
同社は15日にS-1書類を提出した。これは新しい証券を発行し、公開株式市場に上場させようとする企業に義務付けられたものだ。上場取引型金融商品(ETP)を立ち上げるために必要な2つの申請のうちの1つ。
この申請はファンドを導入するための最初のステップと考えられているが、ファンドが取引される証券取引所でのルール変更を示す19b-4提出が続かない限り意味がない。
後者についてはSECが申請の承認または拒否に関して厳格なスケジュールを守らなければならないが、S-1提出には応答する義務はない。
この申請のニュースを受けて、ライトコインは5%上昇し、本記事執筆時点で66.46ドル(約1万円、1ドル150円換算)で取引されている。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Litecoin Foundation
|原文:Ex-Valkyrie Founder’s Canary Capital Group Files for First Litecoin ETF