ドージコインは週24%上昇だが、DOGE/BTCの弱気トレンドは継続中
  • ドージコイン/ビットコイン(DOGE/BTC)レシオは長期にわたる弱気相場の底値圏で低迷しており、投機熱が高まっているとの認識に反している。
  • この比率の現在のパターンは2020年後半に似ている。

代表的アルトコインのひとつ、ドージコイン(DOGE)は1週間で24%上昇し、ビットコイン(BTC)をはじめとする主要トークンの上昇を上回った。

しかし、チャート作成プラットフォームのTradingViewによると、2021年5月に始まったドージコイン/ビットコイン(DOGE/BTC)レシオの下落トレンドは依然として続いている。

つまりここで重要なことは、2021年のような投機バブルを心配するにはまだ早すぎる、そしてビットコイン(BTC)および、より広範な暗号資産市場における現在の強気トレンドには、まだ多くの勢いが残っている可能性があるということだ。

2021年はじめ、ドージコインは一貫してビットコインのパフォーマンスを上回り、最初の4カ月間でドージコイン/ビットコイン・レシオは約1000%の上昇トレンドを示した。2021年5月、暗号資産市場は暴落し、ビットコインは6万ドルから3万ドルまで下落した。

ドージコインは本質的な価値を持たない投機性の高い資産と認識され、価格高騰は市場が不安定化するサインとして捉えられることが多い。ドージコインの直近の24%上昇は、イーロン・マスク氏がD.O.G.E.(政府効率化省)という名の政府機関を提案したことがきっかけで、トランプ政権が誕生すれば暗号資産がより大きな役割を果たすのではないかとの憶測を呼んでいる。

<TradingView>

チャートを見ると、ドージコイン/ビットコイン・レシオは2021年5月と2022年11月の高値を結んだトレンドラインで示される弱気相場の底値から回復しようとしている。

直近の上昇は、MACDヒストグラムがモメンタムの強気シフトを示すなか、2月はじめの安値からの水平方向のサポートを維持した。ヒストグラムはトレンドの変化と強さを測るために広く使われている移動平均に基づくテクニカル指標。

トレンドラインを上抜けする可能性があることは、弱気相場が終了し、この先、ドージコインは著しいパフォーマンス向上の可能性があることを意味する。

2020〜2021年の再現?

現在の価格状況は、ドージコイン/ビットコイン・レシオが長期にわたる下落トレンドに陥っていた2020年に似ている。その後、MACDが強気に転換し、いわゆる投機熱狂モードに入った12月に弱気相場のトレンドラインを上抜けした。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:sergeitokmakov/Pixabay
|原文:DOGE/BTC Bear Trend Intact After Dogecoin’s 24% Weekly Gain