- ビットコインETFの保有額はまもなく100万BTCを超える。
- ビットコインETFは先週、最大規模の資金流入を記録し、わずか5日間で21億ドル(約3190億円、1ドル152円換算)超の資金を獲得した。
- ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト」は、まもなく40万BTCの大台を超える可能性がある。
今年1月11日に取引が開始されたばかりのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は、ビットコインが選挙に向けて上昇するなかでこのファンドに大きな資金流入があったことが直近で後押しし、現在約96万7459BTCを保有している。流入がわずかに続くだけで、今後数週間以内に100万BTCの大台を超えると予想され、Blockchain.comのデータによれば、110万BTCを所有するサトシ・ナカモトの領域に突入することになる。
ビットコインを2番目に多く保管している場所はバイナンス(Binance)で、同取引所のプルーフ・オブ・リザーブに記載されているように、10月1日時点で63万6000BTCを保有。これらの保有額の大部分は、同取引所自身のアカウント(口座)ではなく、顧客が保有している可能性が高い。
ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」は現在、顧客に代わって39万6922BTCを保有しており、資産運用大手として3位につけている。
ビットコインETFへの関心は、数カ月にわたる横ばいから下降の値動きとともに低下していたが、本記事執筆時点で6万8000ドルに迫る3カ月ぶりの高値で取引されているビットコインとともに回復している。ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによると、ビットコインETFは6月上旬以来、1日あたりで最大の資金流入を記録し、10月14日には5億5500万ドル(約844億円)を超える資金を獲得。先週ビットコインETFに追加された資産総額は21億ドル(約3190億円)で、3月以来最も多い額となった。
時価総額で最大の暗号資産であるビットコインは、いくつかの要因の結果として過去2週間にわたって上昇している。おそらくその要因のなかには、暗号資産に好意的なドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が11月の米大統領選挙で勝利する確率が明らかに高まったことがある。
|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:Bitcoin ETFs Will Soon Hold 1M Tokens, Nearly as Much as Satoshi