セキュリティ・トークン(ST、デジタル証券)基盤「ibet for Fin」をコンソーシアム形式で推進するブーストリー(BOOSTRY)は10月28日、国内のセキュリティ・トークン市場のデータを可視化した「日本ST・RWA(Real World Assets)市場ダッシュボード」を公開した。
ブーストリーによると、国内のセキュリティ・トークン市場は2023年度に発行額が900億円を突破し、商品性や取扱い金融機関の多様化が加速している。こうした市場の発展を背景に、第三者が自由にデータを利活用できるWebダッシュボードの開発・公開に踏み切ったという。
今回公開されたダッシュボードでは、国内で発行された公募型セキュリティ・トークンを対象に、発行額の推移やプラットフォーム別シェアなどの市場データを動的に確認することができる。また、発行済みトークンの一覧データはCSV形式でのダウンロードに対応している。
機関投資家などのプロフェッショナル向けに、詳細なデータ分析が可能な有償版ダッシュボードも提供される。取扱金融機関別の販売金額、受託信託別の受託金額、アセットマネジメント会社別の資産額、各種手数料データなど、より詳細な市場データを取得することができる。
|文:栃山直樹
|画像:ブーストリーウェブサイトより(キャプチャ)