マイクロストラテジー株、エヌビディア株と比較した取引高が上昇
  • マイクロストラテジー株の取引高は10月、時価総額がエヌビディアの1.5%に過ぎないにもかかわらず、エヌビディアの17.65%に達した。
  • マイクロストラテジーの時価総額は、500億ドルまであと8%に迫っている。

ビットコイン(BTC)の大量保有で知られるマイクロストラテジー(MicroStrategy)の株価高騰は、エヌビディア(Nvidia)と比較した取引高を押し上げており、投資家の熱狂を反映している。

トレーディングビュー(TradingView)によると、マイクロストラテジー株は今年240%超上昇し、過去5週間だけで2倍の236ドルに達した。これは25年前のドットコムバブル以来の高値。

株価上昇により時価総額は500億ドル(7兆5000億円、1ドル150円換算)に迫っているが、エヌビディアの時価総額3兆4400億ドルのわずか1.5%に過ぎない。

マイクロストラテジー株の取引高は、エヌビディア株の取引高に対する割合で見ると、今年、上昇を続け、今月は最高水準の17.65%に達した。Investing.comによると、この数字は10月11日に達成され、マイクロストラテジー株の取引高は3000万株、一方、エヌビディア株は1億7000万株だったという。

これは2021年の強気相場以来の大幅な進展。当時、マイクロストラテジー株は2月9日に230ドルを超える高値となり、取引高は2320万株。だが、その日のエヌビディアのわずか8%相当だった。

株価上昇に伴う取引高の増加は、上昇トレンドを裏付けるものかもしれない。とはいえ、投機的なバブルとなっている可能性もある。

エヌビディアを上回る

マイクロストラテジー株は年初来の上昇率が240%を超え、エヌビディア株の192%を上回っている。2020年8月、マイクロストラテジーがビットコイン購入を開始してから、その差は大きくなった。

2020年8月以降のマイクロストラテジー株の上昇率は1800%、一方、エヌビディアは1150%で、同社とマイケル・セイラー(Michael Saylor)CEOの成功の証と言えるだろう。

マイクロストラテジーの時価総額を、保有するビットコインの価値で割った純資産価値(NAV)は、ビットコインが依然として6万ドル台半ばで推移するなか(当記事執筆時点)、再び上昇を続けている。MSTR trackerによると、NAVプレミアムは現在、約3で2021年はじめ以来の高水準となっている。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:マイケル・セイラーCEO(CoinDesk)
|原文:MicroStrategy Touches New Highs as Trading Volume Relative to Nvidia Surges