FTX、中国の8つの仮想通貨を対象とした先物指標を提供

デリバティブ取引所「FTX」は、中国で人気の8つの仮想通貨を対象とした先物指数の提供を開始した。

2019年10月29日(現地時間)、同社CEOのサム・バンクマン・フライド(Sam Bankman-Fried)氏のツイートによると、ドラゴン・パーペチュアル・フューチャーズ・インデックス(Dragon Perpetual Futures Index:DRGN-PERP)は、バイトム(BTM)、アイオーエスティー(IOST)、ネオ(NEO)、ナルス(NULS)、オントロジー(ONT)、クアンタム(QTUM)、トロン(TRX)、ヴィチェーン(VET)の8つのコインのそれぞれの加重平均で構成されるバスケットを追跡する。

FTXはまた、インデックスに基づく無期限先物契約の形で、トレーダーにコインへのエクスポージャーを提供している。

トレーダーはこれらの契約を最大101回まで利用できるとバンクマン・フライド氏はCoinDeskに語った。

中国国内では広く知られているが、2017年の判決以来、中国は仮想通貨取引を許可しておらず、現在、同国におけるこうしたコインのプロモーターらは海外で活動している。

カリブ海にあるアンティグア・バーブーダで運営されているFTXは、オーソドックスとは言えない指数を提供してきた歴史があり、8月には面白い名前の「シットコイン・パーペチュアル・フューチャーズ・インデックス(Shitcoin Perpetual Futures Index)」をローンチした。この先物指数は、58の時価総額の低い仮想通貨バスケットを対象としている。

DRGN-PERPのローンチは恐らく、これ以上ないほど良いタイミングだろう。習近平国家主席は数日前に、ブロックチェーン技術によってもたらされる「機会をつかむ」こととその幅広い分野での採用を促したばかり。

習主席の発言後、中国のブロックチェーン関連株、テクノロジー関連株への関心は大幅に高まり、当局は投資家に投機的行動を避けるよう促した。

「中国は最近、ブロックチェーン業界への支持を表明し、中国で開発された多数の仮想通貨の価格は急騰し、中国の仮想通貨プロジェクトに対するユーザーの関心は高まっている」とバンクマン・フライド氏は語った。

翻訳:新井朝子
編集:増田隆幸
写真:Chinese dragon image via Shutterstock
原文:FTX Launches Futures on Index of 8 China Cryptos Amid Xi Blockchain Pump