暗号資産業界団体のCCI、プルーフ・オブ・ステーク連盟を傘下に収めて影響力を拡大
  • 暗号資産業界のロビー団体である「イノベーションのための暗号資産協議会(CCI)」は、「プルーフ・オブ・ステーク連盟(POSA)」を吸収し、POSAのディレクターは留任する。
  • CCIはまた、アフリカに新しい顧問を迎え、さらに日本とイギリスに拠点を置くグループとの提携を強化して、各地域で暗号資産政策が策定されている中でグローバルな影響力を拡大しようとしている。

世界中の規制当局が、数千億ドルが動く暗号資産(仮想通貨)におけるステーキングの役割に注目する中、「イノベーションのための暗号資産協議会(Crypto Council for Innovation:CCI)」は「プルーフ・オブ・ステーク連盟(Proof of Stake Alliance:POSA)」を傘下に収める。

POSA のエグゼクティブ・ディレクターであるアリソン・マンジェロ(Alison Mangiero)氏は、CCI傘下に入るこのプロジェクトの指揮を執り続ける予定だと、10月30日に発表した声明で彼女自身が述べている。マンジェロ氏はこれを「重要な前進」と呼んでいる。アンドリーセン・ホロヴィッツ(Andreessen Horowitz)、アバラボ(Ava Labs)、パラダイム(Paradigm)などの暗号資産志向の企業がメンバーとなっているこのステーキング業界アライアンスは、イーサリアム(ETH)やカルダノ(ADA)と同様のアプローチであるプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)エコシステムを提唱してきた。

「POSAの技術的専門知識とCCIの世界的な活動範囲を組み合わせることで、この重要な問題の将来に関する議論をリードする理想的なチームが誕生する」と、CCIのシーラ・ウォーレン(Sheila Warren)CEOは声明で述べている。

POSAはこれまで、ステーキングに関する業界主導の基準の設定に取り組んできた

CCIは暗号資産政策に対する影響力を世界的に拡大することを目指しており、従業員15人のこの組織は、アジアで提携する日本暗号資産ビジネス協会やイギリスのグローバルデジタルファイナンス(Global Digital Finance)など、他の団体との提携関係も確立した。これらの協力において、両グループは研究、アドボカシーイベント、政府の政策努力への対応で協力する。

CCIはまた、Onboardプラットフォームの共同作成者であるイェレ・バデモシ(Yele Bademosi)氏をアフリカでの新しい顧問に迎えたと述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CCIのシーラ・ウォーレン氏(左)とPOSAのアリソン・マンジェロ氏。(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Crypto Lobby Group CCI Expands Its Reach by Absorbing Proof of Stake Alliance