- 世界で最も歴史あるブロックチェーンの開発を拡大することを目指すビットコインレイヤー2プロジェクト「BOB」は、オプティミズム(Optimism)のOPスタック(OP Stack)を使って構築されたスーパーチェーン(Superchain)のエコシステムと統合した。
- OPスタックは、開発者がイーサリアムレイヤー2ネットワークのオプティミズム上に独自ブロックチェーンを構築できるツールキット。
- OPスタックはこれまで、コインベース(Coinbase)やクラーケン(Kraken)といった取引所も選択している。
イーサリアム・レイヤー2のオプティミズムが推進する「スーパーチェーン(Superchain)」は、初めてビットコイン・ネイティブ・プロジェクトを一員に加えた。
世界で最も歴史あるブロックチェーンの開発を拡大することを目指すビットコイン・レイヤー2プロジェクト「BOB」は、オプティミズムのOPスタックで構築されたスーパーチェーン(Superchain)のエコシステムと統合した。
今回の契約に基づき、BOBはオプティミズム財団から約87万ドル(約1.3億円、1ドル152円換算)の助成金を受け取る予定とプロジェクト関係者はCoinDeskに述べた。
OPスタックは、開発者がイーサリアム・レイヤー2ネットワークのオプティミズム上に独自ブロックチェーンを構築できるツールキットだ。
ビットコインを分散型金融(DeFi)の中心に
BOBは、ビットコイン・ブロックチェーン上に構築されているがイーサリアム・ブロックチェーンと互換性を持つ「ハイブリッド・レイヤー2」ネットワークと自称している。その目的は、イーサリアムなどのレイヤー1ブロックチェーンとのブリッジとなることで、最終的な目標はビットコイン・ブロックチェーンをDeFi(分散型金融)の中心とすることだ。
「スーパーチェーンに参加することは、私たちのハイブリッド・ビジョンを強化し、BOBのビットコイン開発者が常に最新の技術をすぐに利用できるようにすることを意味する」と、BOBの共同創業者アレクセイ・ザミャーティン(Alexei Zamyatin)氏はテレグラム(Telegram)のメッセージでCoinDeskに語った。
オプティミズムのOPスタックは、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのレイヤー2「Base」の構築で使用されている。また最近では、取引所クラーケンもOPスタックを使って独自レイヤー2「インク(Ink)」を構築すると発表した。ソニーグループの独自レイヤー2「ソニューム(Soneium)」もOPスタックを採用している。
クラーケンは、OPスタックの採用で、オプティミズム財団から助成金として2500万OPトークンを受け取った。OPの記事執筆時点の価格1.74ドル(約264円)に基づくと約4250万ドル(約65億円)に相当する。
BOBへの助成金はそれほどではなかった。プロジェクトの関係者によると、助成は50万トークン、87万ドル(約1.3億円)相当だった。
オプティミズムは、イーサリアム・レイヤー2の中で、預かり資産(TVL)では、ライバルのアービトラム(Arbitrum)に大きく遅れをとっている。オプティミズムのTVLは60億ドル(約9120億円)強、アービトラムは130億ドル(約1.9兆円)。
だが、OPスタックを採用したプロジェクトは40以上にのぼり、TVLは180億ドル(約2.7兆円)を超えている。
|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:BOB
|原文:Leading Bitcoin Layer 2 Picks Optimism’s Red-Hot Superchain to Link to Ethereum