大統領選挙の結果が判明した後、MAGA、KAMA、その他のPoliFiトークンが下落
  • トランプ大統領をテーマにしたPoliFiトークンのMAGAは、ドナルド・トランプの再選が決まった後、2桁の下落となった。これは、ポジティブなニュースで上昇するはずのトークンにとっては予想外の結果だ。
  • しかし、PoliFiトークンはテーマコミュニティのチケットとしても機能し、数字の上昇に投機するよりも長期的な価値がある。

ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がアメリカ大統領に再選された翌日、暗号資産(仮想通貨)市場ではPoliFiトークンへの関心が失われているようだ。

このジャンルを創出したとされるトランプ氏をテーマにしたPoliFiトークン「MAGA」は、当日に49%近く、先週1週間では50%近く下落している。また、対抗馬であるカマラ・ハリス(Kamala Horris)氏をテーマにした「KAMA」は同期間中に75%下落している。

ここで問題となるのは、予測市場と同様に(Duneによると、ポリマーケットの賭け金の75%は選挙関連だった)、PoliFiトークンが次の行動の準備ができているかどうかだ。

MAGAトークンが2月に発売された直後、メカニズム・キャピタル(Mechanism Capital)のアンドリュー・カン(Andrew Kang)氏はインタビューで、トランプ氏をテーマにしたPoliFiトークンは、注目経済におけるトランプ氏のメディアでの存在感を活用したもので、「トランプ氏はおそらく世界で最も注目を独占している人物の1人だ」と語った。

当時、カン氏は選挙後のトークンに対する楽観的な見方を控えて、「ニュースで売る」効果があるかもしれないと慎重な姿勢を見せていた。

「しかし、選挙勝利後には、イーロン・マスク(Elon Musk)氏と関連づけられた後のドージコイン(DOGE)の動きと似たような、統合の時期が来ると予想している」と当時、彼は語っていた。

MAGAトークンは、主要な中央集権型取引所(CEX)からブロックされたため、流動性を高めるのに苦労していた。

このトークンは、多数の分散型取引所(DEX)やGate.io、MEXC、BingXなどのあまり知られていない取引所では取引されているものの、クラーケン(Kraken)、バイビット(ByBit)、OKXでは上場がブロックされている。

クラーケン(Kraken)は、風刺的なTREMPやBODENは上場している。

また、ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新し、年内に10万ドルに達するとの強気な市場観測もあることから、選挙後にトレーダーがBTCにシフトしている可能性もある。しかし、その仮説に疑問を投げかける可能性があるのは、CoinGeckoのデータによるとミームコインが当日12%上昇していることだ。トレーダーが広くBTCにシフトしている場合、ミームコインも下落すると予想される。

もちろん、PoliFiトークンの利用例は価格上昇だけではない。PoliFiトークンはコミュニティへのチケットでもあり、正しく使用されれば、短期的な利益や損失よりも長続きするものだ。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ニューヨークのパブキー・バーでトランプ氏がビットコインを取引。(Fox News/Modified by CoinDesk)
|原文:MAGA, HORRIS, and Other PoliFi Tokens in Decline After U.S. Election Concludes