本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.3。先週指摘した「押し目買いの最後のチャンス」が終了、指摘より1日早い6日に史上最高値を更新した。これで大きなヘッドアンドショルダーが完成、ネックラインの1124万円がサポートとなり、倍返しの1562万円が今後2-3か月のターゲットとなる。テクニカル的にはレンジをブレークして本格上昇期に入ったことを示唆している。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析
前回「史上最高値のような強めのレジスタンスの場合、最初のトライでは跳ね返されて、2度3度とトライしているうちに上抜けることは良くあるパターン」で「押し目買いの最後のチャンス」が来たかもしれないと申し上げた。
その押し目の目途として「10月25日の安値991万円からの半値押し1057万円」が本命で「下げたとしても10月1日の865万円との半値押し995万円辺りまで」と申し上げたが、安値は1016万円となり後者にサポートされた格好となった。また上昇チャネルとの兼ね合いで「史上最高値更新は11月7日以降」と申し上げたが、1日早い6日に更新した。
前回紹介した平行チャネル(青)を上抜け、更に角度が急な上昇チャネルを形成した。長期的に見ると1024万円をネックラインとする大きなヘッドアンドショルダーが完成、勝負あった形だ。このヘッドアンドショルダーの安値は686万円で、倍返しとなる1562万円が今後2-3か月の目途となる。小職は別稿で材料面から年末1550万円という予想を発表しているが、テクニカル的にも肯定された形だ。
評点:5
移動平均線
9日移動平均線も25日移動平均線も上向き。前回「25MAと200MAがゴールデンクロス、本格上昇局面が近いサイン」と申し上げたが、どうやらそれが始まった可能性。
評点:5
一目均衡表
3役好転継続中。
評点:5
ボリンジャーバンド
バンドウォーク再開、前回指摘したように、3月の様なもう一段上昇するパターンが出現している。
評点:5
MACD
いったんデッドクロスしたが、切り返してゴールデンクロス発生。
評点:5
RSI
70台の買われすぎゾーンかつローソク足は上昇しているのにRSIは横ばいないし弱含むダイバージェンス気味。短期的な調整があるかも。
評点:1
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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