- WonderFiのディーン・スクルカCEOはトロントで何者かに誘拐され、拘束された。
- 身代金として約1億1000万円を支払い、無傷で戻った。
カナダの大手暗号資産(仮想通貨)取引所の持株会社ワンダーファイ(WonderFi)のCEOが誘拐されたが、無事に解放されたと現地のCBCが報じた。
CBCによると、ディーン・スクルカ(Dean Skurka)CEOはトロントのラッシュアワーに車に押し込まれ、犯人グループは身代金を要求した。スカルカ氏は100万カナダドル(約72万660ドル)の身代金を支払った後、無傷で解放された。
スクルカCEOはリリースで「顧客の資金とデータは安全であり、事件の影響はない」と述べた。
オンタリオ州警察によると、同州では犯罪が増加しており、トロント大都市圏での銃による暴力は増え続けている。米CoinDeskが主催するカンファレンス「Consensus 2025」は5月にトロントで開催される。
暗号資産の強気相場が続き、ビットコイン(BTC)が史上最高値を更新するなか、暗号資産をめぐる誘拐や恐喝事件も増加している。
例えば、タイでは、暗号資産をめぐる誘拐や恐喝事件に関与したとして、警察官7人を含む12人が逮捕された。このグループは、容疑をでっちあげ、事件をもみ消すために支払いを要求、中国国籍の人物から1000万ドル(約15.3億円)相当のUSDTを恐喝したと見られている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:CEO of Canadian Crypto Holding Returns Safely After Paying $720K Ransom: Report