- ビットコインは継続的な上昇、週末の取引高増加、強気の先物市場の動きに後押しされ、一時8万1000ドルを突破した。トレーダーらはさらなる上昇を期待している。
- 主要な暗号資産では、ドージコインと柴犬コインが上昇を主導し、犬をテーマにしたトークンは過去24時間で30%上昇した。
- 市場の動きは、ドナルド・トランプ氏の勝利と、選挙公約にある戦略的なビットコイン準備金が期待されていることによるものだ。
ビットコイン(BTC)は、記録的な上昇相場が6日目に突入し、11月10日に8万1000ドルを突破した。これにより、主要トークンや中型のトークンが全体的に押し上げられた。
データによると、BTCは過去24時間で5.6%上昇し、週末の取引高は1000億ドル(約15兆円、1ドル=150円換算)近くに達した。多くの機関投資家やプロのトレーダーが週末には取引を控えるため、通常は取引高が減少する暗号資産(仮想通貨)市場では、週末の急騰は一般的に強気と見なされる。
BTCに連動する先物プレミアムは急騰しており、強気な賭けに偏っていることを示している。デリビット(Deribit)の8万ドルのコールの人気は、重要な水準付近でディーラーによるヘッジが行われる可能性を示唆している。
ドージコイン(DOGE)と柴犬コイン(SHIB)は最大30%上昇し、主要暗号資産の上昇を主導した。DOGEは、日曜日の夜遅くにエックス・アール・ピー(XRP)とステーブルコインのUSDコイン(USDC)を追い越して、時価総額が6番目に大きなトークンとなった。DOGEは、テクノロジー起業家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏によるさらなる支持を受けて急騰し、過去30日間で88%上昇しました。
他の主要コインは、8日の上昇を受けて一服した。イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)、XRPは4%以上上昇したが、カルダノ(ADA)は10日に35%上昇した後、利益確定の売りが入った。
時価総額の大きいトークンを追跡する流動性指数で幅広い銘柄を対象とするCoinDesk20指数(CD20)は、一時4.5%上昇したが、記事執筆時点では過去24時間で0.5%の上昇となっている。
主要コイン以外では、犬をテーマにしたミームコインが上昇を主導し、平均30%上昇したことがCoinGeckoのデータで示されている。これにソラナ(Solana)ベースのミームコインとTokenFiのローンチパッドトークンが続いた。
週末の価格変動は、暗号資産に友好的な共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がアメリカ大統領に選出され、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が新たな利下げを実施した後に起こった。
アメリカのビットコイン現物ETF(上場投資信託)は7日に、ブラックロック(BlackRock)のIBITが主導して13億ドル(約1950億円)以上の純流入を記録し、3月の11億ドル(約1650億円)の記録を更新した。
トレーダーらは、トランプ氏が7月に選挙公約として掲げた戦略的ビットコイン準備を、1月の就任後に開始することを期待しており、報道によると、トレーダーたちは短期的に、BTCの価格目標を10万ドルに設定している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Nears $82K in Bullish Start to Week; Dogecoin Flips USDC