- AIチャットボットを特徴とするディスコード(Discord)サーバーがベースのミームコインであるACTは、バイナンス(Binance)に上場した後、1720%値上がりした。
- バイナンスおよびレイディウム(Raydium)での取引量は3億5000万ドルを超え、時価総額は2000万ドルから4億2200万ドルに増加した。
- すべての取引所において市場深度は依然として浅く、さらなる変動が見込まれる。
ソラナ(Solana)をベースとしたミームコインである ACT(Act I : The AI Prophecy)は、バイナンス(Binance)とCrypto.comに上場後、1720%超の値上がりを見せた。
このトークンは現地時間10月19日に新規発行され、週末にかけて時価総額2000万ドル(約30億円、1ドル=153円換算)前後で停滞していた。今回の上場により取引量が爆発的に増え、分散型取引所レイディウム(Raydium)では2億9300万ドル(約448億円)、バイナンス(Binance)では6000万ドル(約92億円)を記録し、本記事執筆時点で時価総額は4億2200万ドル(約645億円)に増加した。
米国が暗号資産(仮想通貨)に好意的なドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を大統領に選出したことで新たな楽観論が広がる中、ビットコイン(BTC)が8万2120ドル(約1256万円)で取引され最高値を更新したのと、今回の値上がりは時と同じくしている。今週の市場全体における値上がりはミームコインが牽引し、ドージコイン(DOGE)とドッグウィフハット(WIF)はそれぞれ21%と22%上昇した。
ACTは、質問に答えたりトピックについて互いに議論することができる複数のAIチャットボットが特徴のディスコード(Discord)サーバーをベースにしている。このサーバーはXユーザーのグループによって作成されたが、一部のメンバーは既に保有分を売却して同トークンから距離を置いている。
バイナンスには、より以前から存在するミームコインであるピーナッツ・ザ・スクオーレル (PNUT) も上場して344%値上がりし、時価総額4億5000万ドル(約689億円)で取引されている。
ミームコインは本質的に不安定で、流動性の変化により価格が劇的に変動することがよくある。CoinMarketCap によると、バイナンスにおける現在のACTの市場深度は2%で、下は93000ドル(約1423万円)、上は214000ドル(約3274万円)となっている。つまり、わずか10万ドルの売り注文で、価格が 2%超も下落することになる。
|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:NASA(CoinDeskにより加工)
|原文:Solana Memecoin ACT Rockets 1,720% on Binance Listing as Altcoin Market Heats Up