- ビットコインは11日、8万8448ドルの新たな史上最高値を更新、24時間で11%上昇した。一方、幅広い市場を対象とするCoinDesk 20 Index(CD20)は、イーサリアムとソラナが低迷、それでも8%近い上昇となった。
- コインベース、マイクロストラテジー、ビットコイン・マイニング会社などの暗号資産関連株も20〜30%上昇。
- 暗号資産の上昇は、業界が「一夜にして、客観的に見て抑圧的な規制環境から明らかに友好的な体制へと変化」したためとファンドストラットのデジタル資産戦略責任者は述べた。
暗号資産の上昇は、米大統領選から1週間が経過しても減速する兆しを見せていない。
ビットコイン(BTC)は11日、米国の取引時間中に8万8000ドルを超え、史上最高値を更新、24時間で11.3%上昇した。CoinDesk Bitcoin Index(XBX)によると、最新の最高値は8万8448ドル。Infinite Market Capによると、時価総額は約1兆7300億ドルで、銀の時価総額を上回った。3月にも一度、ビットコインETFへのポジティブな姿勢を受けて、銀の時価総額を超えていた。
ビットコインは市場をリードし、市場ベンチマークのCoinDesk 20 Index(CD20)は7.9%上昇、イーサリアム(ETH)は6.4%上昇して3300ドルを超えた。ソラナ(SOL)は6.7%上昇して220ドルを超えた。
アプトス(APT)、ニア(NEAR)、レンダー(RNDR)は、CD20の構成銘柄の中で高いパフォーマンスを見せ、18〜25%上昇した。
株式市場では、暗号資産関連株は取引開始すぐに2桁パーセンテージの上昇となり、日中、さらに上昇した。暗号資産取引所コインベース(Coinbase)の株価は、2021年11月以来となる320ドル超えとなり、約20%上昇して取引を終えた。ビットコイン・マイニング会社のマラソン・デジタル・ホールディングス(MARA Holdings)、クリーンスパーク(CleanSpark)、ハット8(Hut 8)は、25〜30%上昇した。
ビットコインの大量保有で知られるマイクロストラテジーは25%上昇して、ドットコムバブル時代の24年前の株価を上回り、終値は340ドルの史上最高値となった。同社は11日、2万7200ビットコインの取得を発表、保有高は現在の価格で約245億ドル相当の27万9420ビットコインにのぼる。
一夜で規制環境が変化
5日、トランプ氏が米大統領選に勝利して以来、暗号資産は上昇している。共和党が上下院ともに過半数を占める可能性が高まっているなか、投資家は次のトランプ政権が暗号資産に対してより友好的なアプローチを取ることを期待している。ビットコインは1週間で27%上昇し、多くのアルトコインはさらにビットコインを2〜3倍上回る上昇を見せた。
「市場は一部の人にとってはバブルに見えるかもしれないが、一夜にして、客観的に見て抑圧的な規制環境から明らかに友好的な体制へと変化したことを理解してほしい」とファンドストラット(Fundstrat)のデジタル資産戦略責任者ショーン・ファレル(Sean Farrell)氏は11日にXに投稿した。
「チャートがここで段階的な上昇を見せることになる」
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Tops $88K, Catapulting MicroStrategy to 24-Year Record Amid Supercharged Crypto Rally