アーベ、ビットコインレイヤー2「スパイダーチェーン」への拡大めぐりコミュニティの関心を調査
  • アーベは、ビットコインブロックチェーンのレイヤー2ネットワークであるスパイダーチェーン上でのデプロイについて、コミュニティの関心を調査している。
  • スパイダーチェーンを構築したボタニックス・ラボは、イーサリアム仮想マシン(EVM)を使用する他のネットワークと互換性のあるブロックチェーンを開発した。

最大の分散型金融(DeFi)レンディングプラットフォームであるアーベ(Aave)は、ビットコインブロックチェーンのレイヤー2ネットワークであるスパイダーチェーン(Spiderchain)上でのデプロイに対する関心度を測るため、コミュニティに意見を求めている。

アーベを推進するアーベチェーン・イニシアチブ(ACI:Aave-Chain Initiative)は、スパイダーチェーンを開発したボタニックス・ラボ(Botanix Labs)による提案に対するコメント募集を公開した。この提案は、預かり資産(Total Value Locked:TVL)170億ドル(約2兆6350億円、1ドル155円換算)以上のレンダーであるアーベを新興のビットコインブロックチェーンのDeFi環境に拡大するものだ。

ビットコインブロックチェーンのレイヤー2へのデプロイという構想は、暗号資産(仮想通貨)エコシステムの一部で一般的な機能をオリジナルのブロックチェーンに導入することへの意欲を際立たせる。ビットコイン(BTC)価格は今週初めて9万ドル(約1395万円)を超え、9万3445ドルの史上最高値を記録。暗号資産業界におけるドミナンスは61.38%に達した。他のネットワークに属するプロジェクトの開発者らは、ビットコインで保有されている莫大な準備金を活用しようとしている可能性がある。

ボタニックス・ラボは、イーサリアム仮想マシン(EVM)を使用するプロトコルと互換性のあるスパイダーチェーンを開発した。EVMはイーサリアムブロックチェーンを動かし、スマートコントラクトを可能にするソフトウェアだ。ボタニックス・ラボの目標は、イーサリアムブロックチェーンベースのアプリケーションがビットコインと互換性を持つようにすることだ。

フィードバックが集まった後、アーベは潜在的なセキュリティリスクを特定し、軽減する必要がある。ACIはこのプロセスの予想所要時間を提示していない。

CoinDesk Indicesによると、アーベのネイティブトークンであるアーベ(AAVE)は過去24時間で8%弱下落し、168ドル(約2万6000円)をわずかに下回っている。この下落は、13日にビットコインが9万ドル超えに急騰した後の暗号資産業界全体の広範な調整を反映している可能性が高い。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Aave Gauges Community Interest for Expansion to Bitcoin Layer 2 Spiderchain