CATトークンがソラナに拡大──強気相場の準備が整う
  • サイモンズ・キャットにちなんだミームコインであるCATは、活発な取引コミュニティを活用するために、ソラナ・ブロックチェーンに拡大する。
  • BONKを12カ月間をロックしたユーザーに早期アクセスの権利が提供される。
  • ソラナのエコシステムは、ミームコイン活動の中心となり、取引量と手数料が大幅に増加している。

インターネットの漫画キャラクター「サイモンズ・キャット(Simon’s Cat)」のライセンス取得済みミームコインであるCATは、新たなユーザー層を取り込むためにソラナ(Solana)ブロックチェーンに拡大する。

2022年後半に誕生した犬をテーマにしたソラナの人気ミームコイン「BONK」を12カ月間ロックした長期保有者は、ソラナのCATに早期アクセスできる。「保管庫」ではローンチ時の市場価格から割り引いた価格で最大10万ドル(約1550万円、1ドル=155円換算)相当のCATを提供する。

データによると、アジア時間朝には、当初の目標額10万ドルを上回る24万ドル(約3720万円)相当のステーブルコインがソラナのCAT用に預け入れられ、保管庫は満たされた。

ソラナはここ数年でミームコインのホットスポットとして台頭し、トークンの発行と取引が盛んに行われる時期が数多くあり、需要のループが生まれている。その利益は多くの場合、新しいトークンに還元されている。

他のネットワークでは、このような活況はまだ見られていない。例えば今年3月には、ソラナは24時間で320万ドル(約4億9600万円)の報酬を獲得し、2021年の30万ドル(約4650万円)という記録を更新した。CoinDeskの分析によると、オンチェーンの取引高は30億ドル(約4650億円)を超え、2022年11月の3億ドル(約465億円)という記録を塗り替えた。イーサリアム(Ethereum)、BNBチェーン(BNB Chain)、トロン(Tron)など、他の人気のブロックチェーンでは、その期間に取引高の増加は見られず、トレーダーの注目が単一のネットワークに集中していたことが示された。

このことが、CATがソラナへの拡大を決断する主な理由となった。

「BNBチェーンはCATに強固で信頼性の高い基盤と確かな流動性をもたらしたが、個人投資家やミームコイン愛好家たちに非常に人気のあるソラナの高速かつ低コストのネットワークへの扉を開くことに興奮している」と、サイモンズ・キャットのコアチームのメンバーは匿名でCoinDeskに語った。

「ソラナが取引所から深い支持を受けていることは、取引と流動性にとってさらに多くの機会があることを意味し、大きな後押しとなる。そして、我々はまだ始まったばかりだ。ロードマップにはまだまだ多くのことが予定されている」とコアチームは付け加えた。

サイモンズ・キャットのトークンは、フロキ(Floki)、BNBチェーン、DWF Labsとともに8月初旬に作成された。CATは公式にブランドとリンクされており、昨年58億ドルの収益を上げたサイモンズ・キャットのIP(知的財産権)を裏付けとするBNBチェーン初の主要なネコのミームコインだった。

CATは過去24時間で11%上昇し、過去2週間では、より広範なミームコインの上昇と並行してほぼ2倍に上昇していることがデータで示されている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Simon’s Cat/Floki
|原文:CAT Token Expands to Solana, Setting Up Long-Term Bullish Move