次世代の戦争にブロックチェーンは不可欠:インド国防相

インドの国防相は、ブロックチェーン技術は現代の戦争における次のステップと考えている。

2020年2月に開催される同国の「DefExpo 2020」に先立ち、80を超える国の使節との会談で、ラージナート・シン(Rajnath Singh)国防相はブロックチェーン、AI(人工知能)、ビッグデータは次世代の戦闘に欠かせないと語った。The Times of Indiaが伝えた。

AI、ビッグデータ、そしてブロックチェーン技術の役割はすでに、既存の戦闘パラダイムに革命をもたらした。防衛産業はこれらの技術に対処し、取り込むために極めて大きな変化を経験し、重要なインフラの安全性とセキュリティを確保しようとしている。

戦争が空、陸、海での戦闘からサイバースペースと宇宙にシフトするにつれ、国々はそうした技術開発を迫られているとシン国防相は述べた。

現在の課題は「不足の事態に備えるだけでなく、複数のソースからの脅威を撃退し、また同時に必要なら積極的に対処する能力を保有すること」と同相は述べた。

インドは他の分野でもブロックチェーンに熱意を示している。中央銀行は2017年にデジタルルピ―の開発を検討していると伝えられた。その後、専用のブロックチェーン部門を設立したとされたが、当時、その噂は否定された

他の国々も防衛システムを支援するツールとしてブロックチェーンを検討している。例えば、米国防総省は2019年7月、ブロックチェーンベースのサイバーセキュリティーシールドの開発を検討していると述べた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Tanks in New Delhi image via Shutterstock
原文:India’s Defense Minister Touts Blockchain, AI Role in Warfare