- 英暗号資産(仮想通貨)取引・カストディ会社のArchaxは、ステート・ストリート、フィデリティ・インターナショナル、リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメントのトークン化MMF(マネーマーケットファンド)をラインナップに加えた。
- これらのトークン化MMFは、ヘデラ・ハッシュグラフ、XRPL、アービトラムの各ブロックチェーンで利用できるようになる。
英国で認可を受けた暗号資産(仮想通貨)取引・カストディ会社のArchaxは11月20日、同社が提供するトークン化ファンドのラインナップに、ステート・ストリート(State Street)、フィデリティ・インターナショナル(Fidelity International)、リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント(Legal & General Investment Management:LGIM)のトークン化MMFを追加すると発表した。将来的には、3社の他のファンドもラインナップに加わる可能性があるという。
Archaxは、顧客がこれらのファンドを保有していることを表す受益所有権トークンを発行する。トークン化MMF(=受益所有権トークン)はまず、ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)、XRPレッジャー(XRPL)、Arbitrumで利用可能となり、他のブロックチェーンへの展開も検討されている。
英資産運用大手で、運用資産残高1兆5000億ドルを誇るリーガル・アンド・ジェネラルは先月、RWA(現実資産)トークン化への参入を計画していると伝えられていた。
伝統的金融大手は、MMFといった従来の金融商品(広く、現実資産=RWAと呼ばれる)のトークン化に注目し、この分野への参入が相次いでいる。すでに世界最大の資産運用会社として知られるブラックロック(BlackRock)をはじめ、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、アバディーン(Abrdn)はトークン化ファンドを立ち上げている。
「現実資産(RWA)、特にファンドのトークン化は本当に勢いを増している」とArchaxのCEO兼共同創業者グラハム・ロッドフォード(Graham Rodford)氏はリリースで述べている。
「業界は、トークン化がもたらすさらなる流通と流動性を見据えており、担保の移転のような新しいイノベーティブなユースケースも生まれている」
Archaxは先月、金額は非公開ながらスペインの証券会社、キング・アンド・シャクソン・キャピタル・マーケッツ(King & Shaxson Capital Markets)の買収に合意している(買収の完了にはスペイン規制当局の承認が必要)。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
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|原文:Crypto Exchange Archax to Offer Tokenized Money Market Funds from State Street, Fidelity International and LGIM