- スカイ・メイビスは従業員の21%を解雇した。
- このWeb3企業は、今回の決定は財務状況とは関係ないとしている。
アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)を開発したWeb3ゲーム企業、スカイ・メイビス(Sky Mavis)は先週、従業員の21%を解雇した。
この企業の共同創業者でありCEOのチュン・グエン(Trung Nguyen)氏は11月23日にX上で、今回の解雇は会社の予算や財務状況とは関係がないと述べた。
「むしろ、より焦点を絞り、2025年以降の急成長に向けてスカイ・メイビスを位置づけるための戦略的な動きだ」と彼は語った。
グエン氏によると今年は「貴重な成長と進化の年」だったにもかかわらず、解雇が行われた。今後は、すべてのユーザーを対象とした製品開発よりも、コア製品に焦点を当てる予定だと彼は述べた。このWeb3クリエイターは、Ronin WalletとWaypoint、メイビス・マーケットプレイス(Mavis Marketplace)、アクシー・インフィニティ、Web3ゲームのパブリッシング、そしてより多くのビルダーを対象としたRonin Networkの拡大に注力する。また、新しいアクシー・ゲームの開発も進めているという。
2023年、共同創業者のアレクサンダー・ラーセン(Aleksander Larsen)氏は、Finoverseとのインタビューで、シンガポールの本社とベトナム、アメリカ、ノルウェーの子会社全体で250人の従業員がいると述べていた。スカイ・メイビスは、総従業員数や影響を受けた人数に関するCoinDeskの問い合わせにすぐには回答しなかった。
ビットコイン(BTC)がここ数週間で過去最高値を更新し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の再選を受けてアメリカで暗号資産(仮想通貨)に対するより簡潔な規制体制が敷かれる見通しであるにもかかわらず、ここ1カ月で複数の暗号資産企業がレイオフを発表している。 テクノロジー業界のレイオフを追跡するレイオフ・フォー・ユー(Layoffs.fyi)によると、暗号資産取引所のクラーケン(Kraken)は10月31日、従業員の30%にあたる400人をレイオフした。
DYDXも先月末にスタッフの25%を削減し、コンセンシス(Consensys)は20%、162人を追加で解雇した。その他にもマター・ラボ(Matter Labs)、ポリゴン(Polygon)、ファイアブロックス(Fireblocks)、ソラーレ(Sorare)、ムーンペイ(Moonpay)、パクソス(Paxos)など、今年に入ってから複数の企業で人員削減が行われている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Axie Infinity
|原文:Axie Infinity Creator Cuts 21% of Staff Despite Year of ‘Valuable Growth’