2017年に暗号資産を禁止したモロッコ、規制案を策定中と中銀総裁が発言
  • モロッコの中央銀行総裁は、暗号資産の規制案を策定していると述べた。
  • 同国は中央銀行デジタル通貨が国の政策目標に貢献できるかどうかを今後も引き続き模索していくという。

北アフリカのモロッコの中央銀行総裁は、暗号資産(仮想通貨)の規制を策定していると11月26日に述べた。

モロッコの中央銀行であるアル・マグリブ銀行のアブデラティフ・ジュアハリ(Abdellatif Jouahri)総裁は、スピーチの中で規制に関する詳細には言及しなかった。同国は2017年に暗号資産を禁止している。

「この点に関して、アル・マグリブ銀行は、すべての利害関係者の参加と世界銀行の支援を受け、暗号資産を規制する法律の草案を作成しており、現在、採択プロセスにある」と首都ラバトで開催された国際会議で同氏は述べた。

また、中央銀行が発行するデジタルトークンである「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」が、金融包摂のような同国の政策目標に貢献できるかどうかを今後も引き続き探求していくと述べた。同国は3年前にCBDCプロジェクトを開始しているが、ジュアハリ氏はこの取り組みの詳細についても多くを語らなかった。

「これは、国の社会経済状況、地域および国際環境の変化、そして中央銀行の使命のいくつか、特に金融政策と金融安定性への影響を考慮しなければならない長期的な取り組みだ」と彼は述べた。

アフリカ諸国は、欧米諸国にならって、この分野をどのように規制していくかを模索している。南アフリカは昨年、企業を対象とするライセンス制度を開始した。一方、ナイジェリアは最近、法の執行に基づくアプローチを優先しており、その例として、バイナンス(Binance)と同取引所の財務コンプライアンス責任者、ティグラン・ガンバリャン(Tigran Gambaryan)氏への対応が挙げられる。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Morocco Drafts Regulations for Crypto, Central Bank Governor Says