ドイツ銀行、ブロックチェーン決済ネットワークのパルティオに投資
  • ドイツ銀行がブロックチェーンベースの決済企業パルティオのシリーズB資金調達ラウンドに戦略的投資家として参加した。
  • パルティオはこのラウンドで総額8000万ドルを調達した。
  • ほかの投資家には、JPモルガン、ジャンプ・トレーディング、スタンダードチャータードが含まれる。

JPモルガン(PMorgan)、DBS銀行、スタンダードチャータード(Standard Chartered)などの伝統的金融大手が支援するブロックチェーン決済ネットワークのパルティオ(Partior)は26日のプレスリリースで、ドイツ銀行(Deutsche Bank)が自社の投資家リストに加わったと発表した。

パルティオによれば、ドイツ銀行はシンガポールを拠点とするパルティオのシリーズB資金調達ラウンドに戦略的投資家として参加しており、パルティオが今回のラウンドで調達した総額は8000万ドル(約120億円、1ドル150円換算)に上るという。

伝統的金融の企業によるブロックチェーン技術の採用が増加している。先週、決済大手マスターカード(Mastercard)がブロックチェーン上での国境を越えた決済に向けてJPモルガンと提携すると発表した。

ドイツ銀行はまた、パルティオのプラットフォームにユーロと米ドルの決済銀行として参加する予定だ。

ドイツ銀行の機関向け現金管理のグローバル責任者を務めるパトリシア・サリバン(Patricia Sullivan)氏は、「決済ビジネスは現在、主に技術の急速な進歩と、金融包摂性や透明性の向上が求められていることにより、広範な混乱の時期を迎えている」と述べた。

パルティオは2021年に設立され、DBS銀行、JPモルガン、スタンダードチャータード、テマセク(Temasek)、ピークXV(Peak XV)が支援している。その他の投資家にはジャンプ・トレーディング(Jump Trading)やバロール・キャピタル・グループ(Valor Capital Group)が含まれる。

パルティオのプラットフォームは現在、米ドル、ユーロ、シンガポールドルの決済をサポートしており、グローバルネットワークの拡大に伴って対応通貨を追加する計画だ。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Deutsche Bank Invests in Blockchain Payment Network Partior