伊藤穰一氏らがレイヤー1「Japan Smart Chain」開発を発表

日本発の新たなレイヤー1ブロックチェーンが誕生する。

千葉工業大学学長でデジタルガレージ共同創業者の伊藤穰一氏と、あと払い(Buy Now Pay Later:BNPL)サービス Paidyの創業者ラッセル・カマー氏は共同でAltX Researchを立ち上げ、日本発・主権型イーサリアム完全互換レイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」の開発を進めると11月27日に発表した。

デジタル取引における関連規制やデータレジデンシー(データの所在)の課題を解決し、日本の企業、生活者、イノベーターの活動に大きな効率性をもたらす社会基盤を目指すという。

11月27日東京・神田明神ホールで行われた発表会では、まず伊藤穰一氏がJapan Smart Chain立ち上げの背景を説明。インターネットプロトコルの歴史、3500年前にメソポタミアで生まれた「台帳」、さらには「複式簿記」が現代のビジネスの基盤となっていることを説明し、今、拡がりつつあるブロックチェーンには現代を生きる我々には想像もつかない可能性があると述べた。

続いて、ラッセル・カマー氏がコアサービスと企業ビジョンをプレゼンテーション。Japan Smart Chainの特徴、想定されるユースケースなどをアピールした。

その後、パートナー企業を代表して、Animoca Brands Japan 代表取締役社長の岩瀬大輔氏が挨拶。さらに投資家として本田圭佑氏らがメッセージを送った。

伊藤穰一氏、ラッセル・カマー氏のプレゼンテーション、Q&Aについては、別途、お伝えする。

|文・写真:増田隆幸