- イーサリアムの「新値3本足チャート」は、10月中旬のビットコインと同様の強気なパターンを示している。
- 強気のテクニカルなセットアップは、イーサリアムネットワークの活動の増加とスポットETFの流入を伴っている。
イーサリアム(Ethereum)ネットワークは最近、正当な理由で話題を呼んでおり、そのネイティブトークンであるイーサリアム(ETH)に強気の兆しを与えている。今、この暗号資産(仮想通貨)の価格チャートは、11月に記録的な上昇相場を記録する前のビットコイン(BTC)のセットアップを彷彿とさせる説得力のあるパターンを示している。
イーサリアムの「新値3本足チャート(three-line break chart)」は、日々のノイズや不安定な価格変動を排除し、この暗号資産の8カ月にわたる修正トレンドが終了して2023年10月の1500ドル付近の安値からのより広範な上昇トレンドが再開したことを示している。
このようなブレイクアウトは、しばしば新たな買い手を引き付け、調整局面で価格上昇を抑えていた売り手を追い出すことで、価格に強気な連鎖反応を引き起こす。
ビットコインは10月中旬にも同様のブレイクアウトを経験しており、当時の最高値である7万3000ドル超への上昇を示唆していた。CoinDeskとTradingViewによると、BTCはそれ以来45%上昇し、9万6000ドルを超えている。
トレーダーは価格パターンを追跡してトレンドの強さと変化を把握しようとするが、常に意図した通りに機能するわけではなく、ファンダメンタル要因が単独でトレンドを左右することもある。
とはいえ、イーサリアムネットワークの最近の動きは、ETHの強気な見方を裏付けるものだ。11月には、レイヤー2プロトコルによってイーサリアムネットワークにポストされた「ブロブ」の数が急増した。ブロブのポストには変動するETHによる手数料が発生し、これは通常の取引手数料と同様にバーンされ、ETHの供給量が市場から引き下げられる。
一方で、トークンに対する主流の投資家の関心も高まっている。11月29日、アメリカで上場している9銘柄のイーサリアム現物ETF(上場投資信託)は、ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)によると、3億3290万ドル(約499億3500万円、1ドル=150円換算)の流入を記録し、これは開始以来の最高額となった。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Ether’s Price Chart Now Mirrors a Pattern That Foretold Bitcoin’s Record Rally