国内暗号資産取引高、2024年は月間平均1.4兆円に倍増:JVCEA

日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は12月3日、会員統計情報を更新した。JVCEAは各月初に前々月のデータを発表する。そのため、2024年内に発表される最新の統計は10月分までとなる。この年内最終統計に基づき、2023年との暗号資産(仮想通貨)取引高ならびに国内暗号資産取引所における新規口座数を比較する。

現物取引の取引高は大幅な増加を記録している。2024年1月から10月までの月間平均取引高は約1兆3979億円に達し、2023年1月から12月までの月間平均取引高約6878億円から103.25%の伸び率となり、取引規模は約2.03倍に拡大している。

2023年の年間の現物取引高は約8兆2537億円を記録。一方、2024年は10月までの10カ月間で既に約13兆9798億円の取引が行われており、取引規模の拡大が顕著となっている。特に年初から4月にかけては、米国でのビットコインETF承認やビットコインの半減期を控えた投資家の期待感を背景に、取引が活発化した。

口座数も継続的な増加を示している。一年間で282万1391口座を増やし、2024年10月時点で総口座数は1121万9061口座を記録。前年同月の839万7670口座から33.6%の増加となった。 口座数の月次増減から割り出した2024年の月間平均新規参入数は23万9588となり、2023年同期間の月間平均19万9838から約19.9%増となった。

|文:栃山直樹
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