- アカウント準備金が10XRPから1XRPに変更され、トラストラインやオブジェクトの作成手数料も2XRPから0.2XRPに引き下げられた。
- ネットワークデータによると、過去数日間でXRPLのアカウント作成活動が急増し、2日には3万以上のアカウントが作成された。手数料の引き下げはこのタイミングで行われた。
エックス・アール・ピー(XRP)が数週間にわたる価格上昇を続ける中、XRPを使用するネットワークであるXRP台帳(XRPL)で3日に行われたガバナンス投票で、アカウントを開設するための最低手数料が90%削減された。
ネットワークバリデーターの@aesthetes_artはX(旧Twitter)の投稿で、「他のUNL(ユニーク・ノード・リスト)バリデーターと共に、#XRPL準備金を削減することに投票した」とし、「現在、XRPLで運用を開始するための費用が10倍安くなっている」と述べた。
アカウント準備金が10XRPから1XRPに変更され、トラストラインやオブジェクトの作成手数料も2XRPから0.2XRPに引き下げられた。
XRP台帳でのアカウント有効化とは、アカウントがネットワーク上で運用可能・使用可能になるプロセスを指す。準備金とは、資金を送金するためにXRPアドレスに保持しなければならない最低額だ。
すべてのXRPアドレスは非有効化状態で始まり、有効化されるまで資金の送受信ができない。複数アカウントの作成にコストがかかるようにすることで、スパムアカウントを防止する目的でロックされている。
一方、基本準備金要件は、XRPL上でオブジェクトを所有することに関連する手数料だ。オブジェクトとは、支払いチャネルやエスクロー、オファー、取引情報など、XRPLが保存するあらゆるデータ要素を指す。
ネットワークデータによると、過去数日間でXRPL上のアカウント作成活動が急増し、2日には3万以上のアカウントが作成された(これまでは通常2000未満)。手数料の引き下げはこのタイミングで行われた。
いくつかのファンダメンタル面・規制面での進展により、過去30日間でXRP価格が400%以上上昇。1日には時価総額で3番目に大きい暗号資産となり、2018年初頭以来見られなかった価格水準まで急上昇した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Account Fees Fall by 90% After XRPL Validator Vote