DMM Crypto、USDCによる補償申請開始──関連ゲームタイトル現状まとめ

撤退を発表しているDMM CryptoのWeb3事業「Seamoon Protocol」から12月5日、補償の申請に関する案内が公式Discordにて出された。

関連記事:DMM Crypto、Web3事業「Seamoon Protocol」撤退を発表──独自トークン発行中止

11月3日までのレベルアップシステムの参加者とPriority Pass Ticket NFTの保有者が対象で、OasysチェーンのUSDCによる補償が実施される。申請期間は本日から2025年1月5日までとなっている。

多数のブロックチェーンゲームのリリースを予告していたSeamoon Protocolの中止により、開発中のゲームタイトルはサービス終了や計画の見直しを迫られている。以下、各ゲームプロジェクトの対応状況をまとめる。

■「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」
10月に配信を開始したばかりだったが、2025年1月でのサービス終了を決定。11月29日をもってゲーム内通貨「シャインストーン」の販売も停止している。未使用分の払い戻しおよびアイテム類の補償については、サービス終了後に順次対応すると発表。

■「神櫓-KAMIYAGURA-」
2024年内のリリースに向けて開発を進めていたが、リリース計画を含めた全体の再協議を行うことを発表。開発チームは「ユーザーの皆様にご満足いただけるコンテンツをご提供できるよう」取り組みを継続すると表明しているものの、具体的な方向性については不透明な状況。

■「コインムスメ」
DMM CryptoのOasys Layer2独自チェーン(Verse)から、My Crypto Heroes(MCH)のエコシステムを展開するMCH Verseへとプラットフォームを移行。

■「江戸前モンスターズ」
開発元のフライペンギンは同社ホームページで、「総合的に検討した結果、現時点で開発を続けることが難しい」として、開発およびリリースの中止を決定。

■「Kyrie & Terra」
独立系ゲーム開発会社のROTJANA KAANKEMはゲーム公式サイトにて「Seamoon Protocolの閉鎖による影響はありません。今後もお客様に最高のゲームを提供できるよう全力で開発を続けてまいります」と事業の継続を発表。

■「エンタメオンクレBOUNTY HUNTERS」
DMM CryptoのOasys Layer2独自チェーン(Verse)から、ゲーム特化型のOasys Layer2「TCG Verse」への移行を決定。「コインムスメ」同様、プラットフォームの移行により開発の継続を確保。

■その他のタイトル
開発が告知されていた「Crazy Poker Zone」「Crypto Miner2」「Cross the Ages」「Arise」については、現時点で対応は発表されていない。

なお、CoinDesk JAPANがDMM Cryptoに対して取材を行ったところ、「サービス終了に関しては、現在お知らせに記載した以上のことをお伝えすることができません」との回答だった。

|文:栃山直樹
|画像:Seamoon Protocol公式ウェブサイトから(キャプチャ)