- マウントゴックスは、ビットコイン価格が10万ドルを超えた際に、28億ドル相当のBTCを不明なアドレスに移動していたことが、アーカム・インテリジェンスのデータで明らかになった。
- この破綻した取引所は、依然として3万9878BTCを保有している。
すでに廃業している暗号資産(仮想通貨)取引所マウントゴックス(Mt.Gox)のアドレスが、12月5日の早朝、ビットコイン(BTC)の価格が10万ドルに達した際に、大量のBTCを身元不明のアドレスに移動した。
分析会社アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)が「Mt. Gox(1FHOD)」とラベル付けしたアドレスは、2万7871BTC(約28億ドル、約4200億円相当)を別のアドレス(1N7jWmv63mkMdsYzbNUVHbEYDQfcq1u8Yp)に移動した。 記事執筆時点で、同取引所は依然として約40億ドル(約6000億円)相当の3万9878 BTCを保有している。
この流出は、破綻したこの取引所が2500BTCを不明なアドレスに送金し、暗号資産関連のソーシャルメディアで話題になってから3週間後のことだ。これらのオンチェーンの動きは、この夏の弱気相場に大きく影響した債権者への弁済と関連している可能性が高い。10月には、マウントゴックスの管財人は債権者への返済期限を1年延期し、2025年10月31日を期限とした。
執筆時点では、BTCは弱気の兆候を見せておらず、CoinDeskのデータによると、10万3000ドル付近で安定した取引が続いている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Mt. Gox Moves $2.8B in BTC Amid Bitcoin’s Surge Past $100K