- 12月5日、アメリカのイーサリアム現物ETFに4億2850万ドルの資金が流入した。
- ビットコイン現物ETFは11月21日以降で最大の資金流入を記録した。
アメリカのイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)への純流入額は、この5日間で増加しており、12月5日には過去最高の4億2850万ドル(約642億7500万円、1ドル=150円換算)を記録した。
この流入は、純流入額が2億9270万ドル(約439億500万円)で過去最高を記録したブラックロック(BlackRock)のETHAが主導した。ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによると、過去5日間でイーサリアムETFには約8億ドル(約1200億円)の純流入があった。
これは、時価総額が2番目に大きいこの暗号資産(仮想通貨)が過去1カ月で約60%上昇した後に発生した。現在、ETHは3900ドル付近で取り引きされている。
「7月のローンチ以来、イーサリアム現物ETFへの純流入額は13億ドル(約1950億円)を超えている」と、ETFストアの社長ネイト・ジェラチ(Nate Geraci)氏は述べた。「グレイスケール(Grayscale)のETHEからの流出額が35億ドル(約5250億円)近くに上り、ステーキングが許可されておらず、オプション取引や現物による発行や償還もできず、大手証券会社(とバンガード)へのアクセスも非常に限られているにもかかわらず、このような結果が得られた」。
ビットコイン(BTC)現物ETFにも多額の資金が流入した。7億6670万ドル(約1150億500万円)の純増額は11月21日以来の最高額となった。
その資金流入は、7億7050万ドル(約1155億7500万円)の純増額を記録したブラックロックのIBITが主導した。IBITはあらゆる種類の記録を更新し続けている。まず、資産総額が500億ドル(約7兆5000億円)を突破した。そして今、ブルームバーグ(Bloomberg)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏によると、5日間で25億ドル(約3750億円)の純流入を記録し、ETFの中で最も多い純流入額を記録した。
「IBITは今年、過去10年間に立ち上げられた2800以上のETFのうち2つを除くすべてのETFが全期間を通じて獲得した金額を上回る資金を獲得した」とジェラチ氏は述べている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:U.S. Ether ETFs Post Record Inflows, Bitcoin ETFs Add Most in Two Weeks