人気NFT「Pudgy Penguins」がPENGUトークンをリリースへ
  • 人気NFTコレクション「パジーペンギン(Pudgy Penguins)」は、今年ソラナ(Solana)上でPENGUトークンをリリースする予定であると、開発チームがCoinDeskに語った。
  • PENGUの総供給量は880億トークンで、23.5%がPudgy Penguinsと関連NFTの保有者に割り当てられる。
  • NFTは弱気相場にあるが、Pudgy Penguinsは人気を維持しており、NFTからミームコインやファントークンに注目が移る時代を乗り切れるかもしれない。

かつてのNFT時代の大物が、暗号資産(仮想通貨)発行に参戦しようとしている。

Pudgy Penguinsは3年前、カラフルでコミカルなペンギンを描いた8888枚のNFTとして立ち上げられた。

同プロジェクトを手がけるチームは、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上でPENGUトークンを今年リリースすると、CoinDeskに語った。

880億枚のPENGUトークンのほぼ4分の1(23.5%)は、Pudgy Penguins、Lil Pudgys、Pudgy Rodsなど、同プロジェクトのNFTコレクションの所有者のために確保される。さらに22.02%はソラナとイーサリアムのコミュニティが利用でき、12.32%はDEX(分散型取引所)で流動性を提供するために確保される。

「PENGUによって、何百万人ものPudgy Penguinファンと、Pudgy Penguinを日々目にしたりシェアしたりする何億人もの人々が、Pudgy Penguinのキャラクターと自分の結びつきを深め、『The Huddle』と呼ばれるコミュニティの一員になる機会を得ることになる」と、チームは声明で語った。

Pudgyは、2021年から2022年にかけての強気相場からの価格暴落後、低迷しているNFTビジネスにおいて人気を保つことができた数少ないコレクションのひとつだ。

多くのNFTは「自慢するためのデジタルアイテム」以上の真のユーティリティを欠いていた。また、市場の流動性がオーダーを満たすのに不十分なことが多く、値上がり後の利益を確定することも困難だった。

今回のピボットは、NFTではなく、ミームコインやファントークンがこの2年間で急成長し、人気を集めている中でのことだ。ミームコインやファントークンも基本的にはNFTコレクションと同様に、情熱的なコミュニティへの帰属というアイデアを基盤にしているが、今、人気を集めている理由は、流動性、相対的に安価なこと、バイラル性、使い安さなどのためだ。

Pudgy Kindness(注目に値する個人を讃えるためのPudgy Penguinsによる取り組み)のTiktokのフォロワー数が100万人を超えました。Pudgyでやってきたことの中で、これは間違いなく私の一番のお気に入りです。私たちはこれを10倍にスケーリングし、2025年には何千人もの人生を変えるつもりです。 ご期待ください。

Pudgy Penguinsの人気は、画面上だけにとどまらない。親会社のイグルー(Igloo)は昨年、デジタルアートコレクションをベースにした玩具シリーズ「Pudgy Toys」を発売し、以来、ウォルマート、ターゲット、アマゾン、ウォルグリーンなどの大手小売店で取り扱われるコレクタブル・イグルーやぬいぐるみを1000万ドル以上売り上げている。

Pudgy Penguinsは、12月5日の時点で時価総額が5億5000万ドルと、CryptoPunksとBored Apes Yacht Clubに次いで3番目に大きいNFTコレクションであることがデータで示されている。同コレクションは2021年に誕生し、それぞれのペンギンは手描きで、背景、体つき、顔、頭、色など、さまざまに固有の特徴を持っている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:X/Pudgy Penguins
|原文:Top NFT Brand Pudgy Penguins to Release PENGU Token