ビットコイン、10万1000ドルを突破──XRPとAIトークンがCPI発表後の上昇を牽引
  • ビットコイン(BTC)は週初めの下落から回復し、米国時間12月11日午前中に10万1000ドル台まで戻した。
  • リップル(Ripple)社と密接な関係のある暗号資産エックス・アール・ピー(XRP)は、リップルの手がけるステーブルコイン「RLUSD」が規制当局から承認を受けたことで10日から上昇を続けている。
  • AI関連トークンは、アップル(Apple)がブロードコム(Broadcom)とAIチップの開発に取り組んでいるという報道が後押ししたのか、大きく上昇した。

暗号資産市場は11日の、ロングレバレッジの大部分を今のところ市場から追い出したように見られる、週初めの売りの連鎖の後、回復基調にある。

暗号資産の値上がりは、11日朝に発表された米消費者物価指数(CPI)がエコノミスト予想と一致したことを受け、米国株式市場が大幅に上昇したことと並んで起こった。

CPIのニュースは、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週の会合でFF金利をさらに25ベーシスポイント引き下げるのは確実だとトレーダーたちに確信させるに十分だった。ナスダックは1.5%の上昇、S&P500は1%弱の上昇となっている。

今週初めに一時9万4100ドルまで下落したビットコインは、過去24時間で6%以上上昇し、10万1000ドルまで回復した。暗号資産市場のベンチマークであるCoinDesk 20 Index(CD20)は、XRPの15%の上昇に牽引され、同じ時間枠で11%近く上昇している。

また、アップルがブロードコムとAIチップの開発に取り組んでいるというテック・ビジネスメディア「The Information」の報道に後押しされたのか、AI関連のトークンが11日に大きく上昇した。

ニアプロトコル(NEAR)、インターネットコンピューター(ICP)、レンダートークン(RENDER)は過去24時間で15%以上上昇している。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Crosses Above $101K as XRP, AI Tokens Lead Crypto Rally Following CPI