LINE NEXTは12月12日、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp(分散型アプリケーション)およびDappポータル「Dapp PORTAL」を2025年第1四半期にリリースすると発表した。
同社は、Web3開発者支援プログラム「Kaia WAVE」を通じて選定された30のプロジェクトを第一弾として公開する。このプログラムには3カ月間で800以上のチームが応募しており、2025年上半期までに150以上のプロジェクトの公開を予定している。
公開されるプロジェクトには、『クレヨンしんちゃん』を活用したパズルマッチミニゲーム「Shin-Chan’s Match Daily」や、『キャプテン翼』を基にしたカジュアルゲーム「Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE」が含まれる。また、アクティブユーザー4300万人を持つPluto Studioによる「Bombie」など、すでに実績のあるデベロッパーのプロジェクトも展開される。
開発者向けには、Kaiaチェーンを基盤としたミニDapp開発用SDK(ソフトウェア開発キット)も公開された。
ソーシャルメディアやメッセージアプリのWeb3展開は近年加速しており、9億人以上のユーザーを抱えるテレグラム(Telegram)はすでにTONブロックチェーン上で「Catizen」や「Hamster Kombat」などのゲームを展開している。
LINEの今回の取り組みは、メッセージアプリプラットフォームによるブロックチェーン技術の統合と、Web3サービスの提供という世界的なトレンドの一端を示すものとなっている。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから