ビットコインのテクニカル指標、40%の価格爆発を予兆した11月初旬と同じシグナルが点灯
  • 標準偏差に基づく指標は、11月初旬以来の強気なボラティリティシグナルが点滅している。
  • ビットコインは現在、ボリンジャーのボラティリティバンドの間で取引されている。

ビットコイン(BTC)のトレーダーは、またもスリリングな展開を経験することになるかもしれない。11月の価格急騰を予言した重要なテクニカル指標は、当時とまったく同じ位置にあり、今後、ボラティリティが急上昇する可能性を示唆している。

その指標とは、ボリンジャーバンド幅であり、市場の不安定性の差し迫った変化を測定するために使用されるツールだ。ビットコインの場合、バンド幅は10%未満に狭まっており、これはアメリカの選挙の前日である11月4日以来見られなかったレベルだ。その後、最大の暗号資産(仮想通貨)は4週間で7万ドルから10万ドルに急騰した。

ボリンジャーバンドは、資産価格の20日移動平均値を上下に2の標準偏差で示す。バンド幅とは、上限バンドと下限バンドの差を指し、数値が上昇するとボラティリティの高騰を、逆に数値が低下するとボラティリティの低迷を示す。

[ボリンジャーバンド付きのビットコイン日足チャートとバンド幅:TradingView/CoinDesk]

ボラティリティは通常、平均回帰的であり、過去のデータによると、日々の変動幅が10%を下回ると、上昇に転じ、その後、乱高下する傾向がある。ボラティリティは価格とは無関係であるため、どちらの方向にも現れる可能性があることに留意が重要だ。例えば、6月初旬に帯域幅が10%を下回った後、ビットコインの価格は3週間で6万9000ドルから5万4000ドルに下落した。

経験豊富なトレーダーは、いずれかのバンドを上抜けして方向性が確認されるのを待つ。通常、上限バンドを上抜ける動きは、上昇トレンドのボラティリティが爆発的に上昇することを示唆し、下限バンドを下抜ける動きは、その逆を示唆する。

記事執筆時点で、BTCは2つのバンドの間で取引されており、ほとんど指針を示していない。しかし、ボラティリティが再び上昇する見通しから、経験豊富なトレーダーは、いずれかの方向に価格が大きく変動することから利益を得るデリバティブに賭けるだろう。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:This Bitcoin Indicator Echoes Early November Vibe That Presaged a 40% Price Explosion