マイナーのハット8、株価が12%上昇──SNSでメタとの提携の憶測
  • ビットコインマイナーのハット8の株価が、プレマーケット取引で約12%急騰した。
  • SNSのX上での憶測では、同社がルイジアナ州で建設中のデータセンターとフェイスブックの親会社であるメタ・プラットフォームズとの関連性が指摘されている。
  • ハット8もメタも提携を発表していない。

ビットコインマイナーのハット8(Hut 8)の株価が、フェイスブック(Facebook)の親会社であるメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)と共にデータセンターを建設しているとのソーシャルメディアでの憶測を受けて、プレマーケット取引で約12%急騰した。

株価は協定世界時(UTC)10時00分時点で、30ドル(約4500円、1ドル150円換算)をわずかに下回る水準まで上昇した。ビットコインマイニングセクターに対する幅広くエクスポージャーを提供するコインシェアーズ・ヴァルキリー・ビットコイン・マイナーズETF(WGMI)は約3%上昇した。

フロリダ州マイアミを拠点とするハット8もカリフォルニア州メンローパークを拠点とするメタも、提携を発表していない。

ハット8は、ルイジアナ州ウェストフェリシアナ郡にデータセンターを建設中であり、その初期費用は120億ドル(約1兆8000億円)に上ると地元メディアが報じていた。

今月これ以前に、ルイジアナ州リッチランド郡に100億ドル(約1兆5000億円)規模の人工知能(AI)データセンターを建設する計画だとメタが述べたとロイター通信が報じた。

ビットコインマイナーとAIデータセンターには、必要な機器、計算能力、そしてそれらを稼働させるためのエネルギーの面で類似点がある。一部のビットコインマイナーは、収益源を多様化するためにAI計算にリソースを割り当てている。

ハット8は以前、5億ドル(約750億円)規模のアット・ザ・マネー・オファリングと2億5000万ドル(約375億円)規模の自社株買いプログラムを発表した。同社は11月に94BTCをマイニングしたと発表しており、これは前月比6%の減少にあたる。同社は9122BTC(9億2100万ドル、約1381億5000万円)をバランスシート(貸借対照表)上で保有しており、上場企業の中でビットコイン保有量が7番目に多い。

両社ともCoinDeskのコメント要請にまだ応じていない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Hut 8
|原文:Hut 8 Rises 12% Pre-Market Amid Social-Media Talk of Partnership With Meta