- リップルが今後発行するステーブルコインRLUSDに対し、1ドルにペッグされているにもかかわらず、オンチェーン市場で最大836XRPの入札があった。
- 投機家が少量の新しいトークンやNFTを高額で取引し、デジタル収集品とすることはよくある。
- RLUSDは17日にXRP台帳上でリリースされる予定だ。
リップル(Ripple)が今後発行するステーブルコインRLUSDに対し、17日のリリースを前にオンチェーン市場で最大836XRP(2068ドル、1ドル150円換算で約31万円)の入札があった。このトークンの最初の保有者になりたいマニアの間で熱気が高まっていることを示している。
CoinDeskがXamanアプリケーションで確認したところによると、17日アジア時間午前の時点で、こうした入札は500XRPから最大836XRPの範囲に及んでいる。データによると、1XRPは2.5ドル(約375円)弱で取引されている。
リップル・ラボ(Ripple Labs)の最高技術責任者(CTO)を務めるデイビッド・シュワルツ(David Schwartz)氏は16日の投稿で、「実際に、ごくわずかな量の1RLUSDに対して1200ドルを支払う意思のある人がいる」とし、「ツールは、たとえごくわずかな量に対してであっても、誰かが支払う意思のある最高価格を表示する。おそらく誰かが分散型取引所(DEX)でRLUSDの最初の一部を購入する『名誉』を欲しているのだろう」とコメントした。
一方でシュワルツ氏は、「心配はない。供給が安定次第価格は1ドルに非常に近い水準に戻るだろう。もしそうならなければ、何か非常に深刻な問題があるということだ」と指摘した。
早期アクセスを得たり、第一弾の発行分を保有する新規性を利用したりするために、投機家が少量の新しいトークンやNFTを高額で取引することはよくある。
そのため、RLUSDはリリース後最初の数時間にペッグを効果的に維持するための流動性が不足する可能性がある。つまり、意図された1ドルのペッグから価格の乖離が生じる可能性があるということだ。しかし、トークン1枚は1ドルでしか償還できないため、長期間ペッグが外れたままになる可能性は低い。
CoinDeskが報じたように、RLUSDは17日にXRP台帳(XRP Ledger)上でリリースされる予定であり、アップホールド(Uphold)、ムーンペイ(MoonPay)、アーチャックス(Archax)、コインメナ(CoinMENA)を含むいくつかの取引所と暗号資産(仮想通貨)プラットフォーム上で最初に上場する。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Ripple’s RLUSD Stablecoin Attracts Frenzy Bids for 800 XRP Ahead of Release