- ブロックエイドによると、2024年に発行された新規暗号資産の約60%が悪意のあるものだった。
- しかし、暗号資産関連の詐欺や不正による損失額は、昨年の56億ドルから14億ドルに減少した。
ブロックチェーンセキュリティ企業ブロックエイド(Blockaid)は、今年発行された暗号資産(仮想通貨)の59%が「悪意のある性質」を持っていたと指摘したた。
市場に出回る不正なトークンの数は、今回のサイクルを通じて一貫していたミームコインのナラティブ(物語)の台頭と関連している。
現在、時価総額10億ドル(約1550億円、1ドル155円換算)以上のミームコインが10個存在する。この相対的な成功がイーサリアム(Ethereum)やベース(Base)、ソラナ(Solana)などのブロックチェーンでの模倣トークンの発行につながっている。
ブロックエイドは、ラグプル(出口詐欺)が依然として主要な脅威であり、悪意のあるトークンの27%を占めていると指摘した。
しかし、注目すべきは暗号資産関連のハッキングや詐欺による損失額が大幅に減少したことだ。FBIは、2023年の暗号資産詐欺による損失が56億ドル(約8680億円)だったと発表したが、ブロックエイドの報告書では今年の総額は14億ドルとなっている。
ブロックエイドのデータは、2024年に24億1000万件のトランザクション(取引)、7億8000万件の分散型アプリケーション(Dapps)接続、2億2000万枚のトークンを処理したオンチェーン検出・反応(ODR)プラットフォームから得られたものだ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:More Than Half of Crypto Tokens Debuted in 2024 Were Malicious: Blockaid