トークンプラットフォーム「FiNANCiE」を運営するフィナンシェは12月24日、ミームトークンのローンチプラットフォーム「social.meme」を2025年第1四半期にリリースすると発表した。同サービスはLINEのDapp PORTALで公開される最初の30タイトルの1つとして採用される。
social.memeの特徴は、IPからライセンス提供を受けたミームトークンのみを発行する点にある。
コミュニティ主導で発行され明確なユースケースを持たないミームトークンは、2022年以降の相場低迷期を経て、時価総額7兆3000億円・時価総額ランキング7位(24日時点:CoinMarketCap)のドージコイン(DOGE)を筆頭に、再び暗号資産マーケットの主要なカテゴリーとして台頭している。
ミームコイン市場全体の時価総額は1400億ドル(約21兆9800億円、1ドル=157円換算)に達し、暗号資産市場全体の3.16%を占めるまでに拡大、年初からの構成比は1.3%増加している(12月1日時点:CEX.IOレポート)。
こうした中、フィナンシェは従来のミームトークンの問題として「信頼性の欠如」を指摘。social.memeは正規ライセンスを基盤とした新たな市場設計でミームの信頼性を担保する。
LINEのDapp PORTALは、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp(分散型アプリケーション)のポータルサービスで、Web3開発者支援プログラム「Kaia WAVE」を通じて選定されたプロジェクトを第一弾として公開する予定だ。
同プログラムでは2025年上半期までに150以上のプロジェクトの公開が計画されており、中には『クレヨンしんちゃん』や『キャプテン翼』のミニゲームなど、人気IPを活用したタイトルも含まれる。
social.meme第一弾プロジェクトとして、すでにFiNANCiE上で約4000名のコミュニティを形成している「ダオコーン(DaoCorn)」の発行が予定されている。LINEプラットフォーム上では、ゲームを通じてミームトークンを獲得できる機能も実装される予定だ。
リリースを記念したキャンペーンも実施され、2024年12月24日から2025年1月13日まで、social.memeのLINE公式アカウントを友だち登録した先着1000名に、暗号資産FNCTが300枚プレゼントされる。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから