- ユーティリティに転向した「フロキ(Floki)」は、早ければ2025年第1四半期にも上場投資商品(ETP)のベースとなる可能性がある。
- 開発者らは、12月25日時点で160億トークンを保有するトレジャリーウォレットから、ETPに必要なFLOKIの一部を割り当てることを提案している。
- 承認されれば、FLOKIはドージコイン(DOGE)に次いで、ヨーロッパで機関投資家向け商品を持つ2番目のミームトークンとなる。
ユーティリティプロジェクトに転向したミーム、フロキ(Floki)の開発者の一人が、ヨーロッパの投資家が新年早々から投資できる可能性があるFLOKIトークンを追跡するETP(上場取引型金融商品)の開発を、未確認の資産運用会社と共同で行っていると、CoinDeskに語った。
承認されれば、FLOKIは、ヨーロッパで機関投資家向け商品を持つミームトークンとしてドージコイン(DOGE)の次に位置づけられることになる。
「我々は、リスペクトする資産運用会社およびETP発行者と協力し、フロキETPの立ち上げに向けて、かなり前から積極的に取り組んできた。数カ月にわたるデューデリジェンスと骨の折れる努力を経て、フロキETPは2025年第1四半期の初めに稼働する見込みであると伝えられた」と12月25日にテレグラムのメッセージで主任開発者のB氏はCoinDeskに語った
開発者たちは、本番稼働時に商品に早期流動性を提供するために、フロキDAOコミュニティの承認を求めている。投票は48時間行われ、協定世界時(UTC)12月27日午前11時(日本時間午後8時)に終了する。
彼らは、現在の価格で280万ドル(約4億3400万円、1ドル=155円換算)強に相当する160億トークンを保有するトレジャリーウォレットから、ETPに必要なFLOKIの一部を割り当てるための承認を求めている。そのウォレット内のトークンは、別のコミュニティ投票の可決後、3年間にわたって公開市場から購入されたものだ。
この提案が承認されれば、FLOKIトークンはフロキの所有物でありながらETPの流動性を提供し、ETPに十分な第三者の流動性がある場合には引き出すことができる。
「フロキETPは現在、最終段階にあり、スイス最大の証券取引所で、ヨーロッパで3番目に大きい証券取引所であるSIXデジタル取引所(SDX)で取引可能になる」とB氏は述べた。「フロキETPが稼働すると、機関投資家、規制対象企業、個人投資家は、規制された方法でFLOKIに投資できるようになる」。
B氏は、開示契約により、始値、ファンド構造、機関投資家パートナーなど、ETPに関するさらなる詳細は明らかにできないと述べた。
FLOKIは、暗号資産市場全体と同様に、過去24時間で1.1%上昇している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Floki on Course for Europe ETP as DAO Floats Proposal to Provide Early Liquidity