イーサリアム共同創設者、ミームコインの元となったカバの里親に
  • イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は、カバのムーデン(Moo Deng)の「里親」になる打診を受け入れたと述べた。
  • ブテリン氏は、11月に開催されたイーサリアム開発者のカンファレンスに際して「タイの素晴らしいもてなし」があったことから、カオキオオープン動物園(Khao Kheow Open Zoo)の運営およびムーデンとその家族専用の展示を支援するために30万ドル(約4700万円、1ドル=157円換算)の寄付を行ったと述べた。
  • タイ語で「弾む豚肉」という意味のムーデンは今年、その画像がネット上で拡散して人気のインターネットミームとなった。

ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)の価格が停滞していることでトレーダーからは喜びの声は聞こえないかもしれないが、裕福な者の一部はその善意を広めようとしている。

イーサリアムの共同創設者であるブテリン氏は、カバのムーデンが成長したら「里親」になるという打診を受けたと述べた。また、同氏はこの生後5か月のカバが暮らすバンコク近郊のカオキオ動物園に1000万タイバーツ(約4700万円)を寄付すると、現地時間12月26日にXへ投稿した。

ムーデンの名義で行われた寄付は、動物園の運営全般を向上させ、敷地内にピグミーカバ専用の生息地を設置する目的に用いられる。

ブテリン氏は、寄付は11月にイーサリアム開発者のカンファレンスが開催された際の「タイの素晴らしいもてなし」によるものであり、同国民に対する「友情と尊敬のしるし」だと述べた。

「すべてのタイ国民にとって大切な存在であり、世界の舞台で最も予想外かつ重要な、タイを代表する存在として数えられるようになったムーデンにクリスマスプレゼントを贈ること以上の手はない」とブテリン氏は動物園に宛てた書簡で述べている。

タイ語で「弾む豚肉」という意味のムーデンは、今年、その画像がネット上で拡散したことで、人気のインターネットミームとなった。彼女には、兄のムートゥーン(煮込んだ豚肉)と妹のムーワーン(甘い豚肉)の兄妹がいる。

ムーデンに着想を得たミームコインであるソラナベースのMOODENGも同様に広まり、バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)などの大手取引所に上場した後、11月には時価総額が6億ドル(約940億円)を超えた。

MOODENGは、犬と猫以外の動物をテーマにしたものとして膨大な取引量を獲得した最初のトークンで、一部からはタイ初のミームコインと目されている。

トークンの価格はピーク時から60%下落しているが、ムーデンの人気はタイ国内および近隣の市場で依然として高い。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Youtube screenshot
|原文:Ethereum Co-founder Vitalik Buterin ‘Adopts’ Viral Hippo Moo Deng