- XRPが再び韓国の大手取引所で首位に立っている。
- XRPはアップビットで6億ドル、ビッサムで2億ドル以上の取引高を記録した。ビットコインの取引高はこれらの水準の半分以下だった。
- 取引高の急増は、価格のボラティリティ増大の前兆となることが多い。
韓国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所におけるエックス・アール・ピー(XRP)の取引高が、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の取引高を上回った。これは、価格のボラティリティに先立つことが多い熱狂的な関心の兆候だ。
取引高と利用者数で国内最大手のアップビット(UpBit)、ビッサム(Bithumb)、コービット(Korbit)における過去24時間のウォン建て総取引高は、ドル換算で8億ドル(約1240億円)を超えた。
XRPはビッサムで2億ドル以上、アップビットで6億ドル以上の取引高を記録した。一方、どちらの取引所でもビットコインの取引高はその半分以下だった。ドージコイン(DOGE)やイーサリアムなどの他の資産への関心はさらに低く、XRPに対する需要の10分の1程度にとどまった。
取引高の急激な増加は、ボラティリティの増大の前兆となることが多い。自身が投機的ポジションを取ることが正当化される展開を市場参加者が予想している兆候である可能性があるためだ。
こうしたポジションがレジスタンスラインやサポートラインを突破する強い動きを支持する場合、高い取引高は、価格のブレイクアウトに先立って発生する可能性がある。また、その取引高がパニック売りや、過小評価または過大評価されていると認識される水準での積極的な買いを表している場合、価格のピークまたは底を示していることもあり、反転につながる可能性がある。
韓国のトレーダーは、暗号資産に対して熱狂的な上昇を引き起こすことで知られており、買い圧力に寄与し、価格に影響を与える可能性がある。
XRPは今年、韓国のトレーダーの間で人気のある暗号資産として浮上しており、CoinDeskの分析が以前示したように、政治的な展開が現地のXRP市場に突然の動きを引き起こすことが多い。
31日の取引高の急増は、韓国の裁判所が同日早くに尹錫悦大統領に対する逮捕状を発行したことを受けてのものだ。この逮捕状は、同大統領が12月初めに下した戒厳令を敷くという決定をめぐって請求されたものだ。この決定は物議を醸し、かつ短期で終わった。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:XRP Volumes Zoom Ahead of Bitcoin, Dogecoin in South Korea. What’s Next?