- 他の大型暗号資産が下落を続けるなか、XRPは8日に2%超の上昇。
- この上昇は、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが、同社の最高法務責任者のスチュアート・アルデロティ氏とドナルド・トランプ次期大統領との会食後に写真を投稿したことを受けて起きた。
- CoinDesk 20 Indexが追跡する広範な暗号資産市場は、8日に約3%下落。
リップル社のエックス・アール・ピー(XRP)は11月の米大統領選以降、すでに主要暗号資産(仮想通貨)のなかで最大の上昇率を記録しており、同社のCEOのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏と最高法務責任者のスチュアート・アルデロティ(Stuart Alderoty)氏がドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領と会食したことを受けて、8日にさらに上昇した。
「昨晩は素晴らしいディナーだった……2025年の力強いスタートだ」とガーリングハウス氏は、トランプ氏とアルデロティ氏と一緒に写っている写真を添えてXに書き込んだ。
XRPは過去24時間で約2%上昇しており、ビットコイン(BTC)とCoinDesk 20 Index(CD20)の約2.5%の下落と比べて上回っている。トランプ氏の勝利以来、XRPは300%超の急騰となり、他の主要暗号資産をはるかに凌駕している。たとえば、選挙の大きな恩恵を受けたもう1つの暗号資産であるドージコイン(DOGE)は、「わずか」2倍程度にしか上昇していない。
暗号資産投資家は「強気相場を促進する」新たな展開を期待していると、ナンセン(Nansen)の主席リサーチ・アナリスト、オーレリー・バーテール(Aurelie Barthere)氏は述べた。その展開とは、米国のインフレや労働市場が冷え込んでいるというニュースや、トランプ政権の今後の政策についての方向性などだ。だが、展開がさらに明確になるまでは、市場は不安定になると同氏は予想している。
「米国の労働市場の軟化が続けば、金利が抑制され、同じ動きをしているXRP価格を含む暗号資産に寄与すると我々は予想している……リップル社のCEOが就任式前にトランプ氏と会ったことは、間違いなく強気の兆候だ」とバーテール氏は語った。
XRP ETFとRLUSD
リップル社のモニカ・ロング(Monica Long)社長が、今年米国で登場することを期待していると述べたXRP ETF(上場投資信託)の可能性も、XRPの価格を押し上げた。さらに、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」は、12月に規制当局の承認を受けた。8日早朝には、このステーブルコインは暗号資産取引所ビットスタンプ(Bitstamp)に上場された。
パリに拠点を置くマーケットメーカーWoortonのトレーディング責任者、ザレディン・トゥアグ(Zahreddine Touag)氏は、「今週、当社のフランチャイズでは、主にリテールブローカーや暗号資産に特化したファンドからXRPを購入する傾向が見られる」としたうえで、「これは、リップル財団から最近発表されたポジティブなニュース、つまりXRP ETF上場の可能性とステーブルコインRLUSDのローンチが要因かもしれない」と述べた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:リップル・ラボのブラッド・ガーリングハウスCEO(CoinDesk)
|原文:XRP Interest Jumps as Brad Garlinghouse Meets With Trump