コインチェック、イーサリアム(ETH)ステーキング参入──1月中に提供開始

暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェック(Coincheck)は1月9日、イーサリアム(ETH)を対象とした新サービス「Coincheckステーキング」を2025年1月中に開始すると発表した。同サービスは、ユーザーが特別な手続きを行うことなく、保有するETHに対してステーキング報酬を獲得できることが特徴となっている。

従来のステーキングでは、資産がロックされる期間が発生し、その間の取引や送金が制限されることが一般的だった。しかし、Coincheck ステーキングではこうした制限が設けられておらず、ユーザーは通常通り資産の売買や送金を行うことができる。

この発表は、国内暗号資産取引所のステーキングサービス展開が加速する中での動きとなる。ビットフライヤー(bitFlyer)も同様に、2025年初頭からのETHステーキングの開始を発表している。メルコインはETH保有者向けのポイント付与プログラムを導入。ビットバンク(bitbank)やザイフ(Zaif)がビットコインステーキングのプロジェクト発足を発表するなど、業界全体でステーキング関連サービスの拡充が進んでいる。

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bitbank、バビロン(Babylon)ビットコインステーキングに参加

ステーキングの仕組みは、プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)を採用している暗号資産についてブロックチェーンの安定稼働に貢献することで報酬を得るもの。コインチェックはユーザーから預かっているETHの一部についてステーキングを実施し、得られた報酬の一部をユーザーに付与する。

報酬は複利での資産運用が可能で、獲得した報酬を再投資することで、より効率的な資産形成を目指すことができる。サービス開始時点では対象がETHのみとなるが、今後は対象となる暗号資産を順次拡大していく予定としている。

|文:栃山直樹
|画像:リリースから