- ノードオペレーターであるコーラスワンの従業員が、ハイパーリキッドの分散化の欠如とバリデーターの公平性に関する懸念を提起した。
- ハイパーリキッドは、安全が確保された時点でコードをオープンソース化する計画があり、分散化の強化を計画していると述べた。
- HYPEは過去24時間で15%下落した。
デリバティブ取引所で知られるレイヤー1ブロックチェーンのハイパーリキッド(HyperLiquid)が、明らかな分散化の欠如とバリデーターに関する問題をめぐる批判に対して応答した。
この懸念は当初、複数のブロックチェーンでノードを運営するコーラスワン(ChorusOne)の従業員であるカム・ベンブリク(Kam Benbrik)氏によって公表された。多くの問題は、ハイパーリキッドが「クローズドソースコード」を使用していることに起因しており、ベンブリク氏はこれがノードオペレーターを「拘束」していると主張した。
また、ハイパーリキッドはステーキングされたHYPEの81%を管理下に置いており、この管理の割合が一連の否定的な結果を引き起こす可能性がある。
ベンブリク氏は、「単一の主体がステーキングの1/3を管理すれば、チェーンを停止させることができる。2/3を管理すれば、ネットワークを完全に管理できる」と説明した。
ハイパーリキッドはX(旧Twitter)で回答を投稿し、分散化への懸念に対応して「財団委任プログラム(Foundation Delegation Program)」を設けると述べた。これは高パフォーマンスのバリデーターを支援し、それによって分散化を強化するものだ。
クローズドソースコードの問題をめぐっては、ハイパーリキッドは「現在、ノードコードはクローズドソースだ。オープンソース化は重要だ。プロジェクトは開発が安定した状態になるとオープンソース化する。ハイパーリキッドは他のほとんどのプロジェクトよりも桁違いに速く製品をリリースしている。範囲も他のほとんどのプロジェクトよりも桁違いに大きい。安全が確保された時点でコードはオープンソース化される」と説明した。
この議論によって、ハイパーリキッドに関する否定的なセンチメントが初めて表れた。これは、ネイティブトークンHYPEローンチ後の数週間とは対照的だ。この期間に、HYPEは取引高急増の波に乗って3.57ドルから33.5ドル(約5000円、1ドル155円換算)に上昇した。
CoinMarketCapによると、HYPEはその後21.49ドルに下落した。過去24時間では15.37%の下落となる。
|翻訳・編集:林理南
|画像:ハイパーリキッドのステーキングダッシュボード(HyperLiquid)
|原文:HyperLiquid Responds to Scrutiny Over Lack of Decentralization, HYPE Slumps 15%