ジェミナイ、欧州での事業拡大加速に向け新指導部を任命
  • ジェミナイは欧州での事業拡大を計画しており、新たな上級管理チームを任命した。
  • ジェミナイの新欧州責任者としてマーク・ジェニングス氏が、英国責任者としてダニエル・スラツキン氏が加わった。

暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)は、欧州の新たな上級管理チームを任命し、2025年に欧州での事業展開を大幅に拡大する計画だ。9日のプレスリリースで発表された。

ジェミナイによると、新欧州責任者としてマーク・ジェニングス(Mark Jennings)氏が加わり、ダニエル・スラツキン(Daniel Slutzkin)氏が英国責任者に任命された。

ジェニングス氏は以前、競合取引所クラーケン(Kraken)の欧州事業最高執行責任者(COO)を務めていた。スラツキン氏は英国のブローカーであるステーク(Stake)から転じた。

ビジェイ・セルバム(Vijay Selvam)氏が国際法務責任者に就任し、英国を拠点に活動するとジェミナイは明らかにした。同氏はジェミナイのアジア太平洋チームから異動し、欧州と英国における同社のライセンス取得や規制戦略を率いる責任を負う。

欧州連合(EU)は加盟国に対し、域内で暗号資産サービスを提供する企業を管理する一連の新規則である暗号資産市場法(MiCA)の施行期限を12月30日に設定した。

ジェニングス氏はプレスリリースで、「この変革の時期にチームに加わることは唯一無二の機会であり、ジェミナイが欧州への取り組みを真剣に考えていることを示している」と述べた。

さらに、ジェニングス氏は「MiCAや英金融行為規制機構(FCA)が今後作成する暗号資産ロードマップなどのEUと英国の規制枠組みは、デジタル資産の持続可能な成長の新時代を示している」とコメントした。

|翻訳・編集:林理南
|画像:TechCrunch/Wikimedia
|原文:Gemini Appoints New Leadership Team in Europe to Boost Expansion