日本発のブロックチェーンとして知られるAstar Networkは、ソニーグループが手がけるブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のメインネットローンチを契機にイーサリアムエコシステムに進出する。Astarが1月14日に発表した。
リリースでAstarは、Soneiumのメインネットローンチを「Circle、Optimism、Alchemy、Chainlink、The Graphといったweb3業界のリーダーと共に、ローンチパートナーとして支援しました」と記した。
イーサリアムエコシステムへの進出は「Astarエコシステムにとって重要な節目となり、クリエイター、開発者、そしてトークンホルダーに新たな機会を提供し、『web3 for billions』のビジョン実現に向けた大きな一歩」になるという。
「Soneium Mainnetのローンチを契機にAstarは、クリエイターの持つコンテンツの権利を保護し、それに対する適正な対価を得られる環境を実現します。このプラットフォームは、クリエイターに新たな自己表現の可能性を提供するとともに、ファンとのより深いつながりを築く場を提供します」(リリースより)
Astarは、ソニーグループと開発元のStartale Group(以下、スターテイル)の合弁会社Sony Block Solutions Labsが2024年8月に「Soneium」の開発を発表したことを受けて、11月に「Astar Evolution Phase 1.5: ブロックチェーンからコレクティブへ」と名付けたプランを公開し、その中で「(暗号資産)ASTRを活用し、web3の大型普及を目指すコレクティブのAstarへの進化とその道筋を発表」している。また、ASTRトークンは「Soneiumエコシステムの主要なアセット」になるという。
AstarとSoneium間のブリッジには、Layer ZeroやChainlink CCIPといった相互運用性ソリューションを活用する。ユーザーはASTRトークンを移動して、Soneiumエコシステム内のアプリケーションを利用できる。一方、開発者はクロスチェーン相互運用性を活用することで、2つのエコシステムをまたぐ革新的なプロジェクトを構築できるとリリースは記している。
同日、スターテイルも「Soneium」のメインネットローンチに関連してリリースを発表している。
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|文:CoinDesk JAPAN編集部
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